北アルプス広域連合議会
平成24年5月定例会議事録
北アルプス広域連合議会
平成24年5月定例会議事日程(第1号)

平成24年5月21日(月) 午前10時開議
 

日程第1 議席の指定
日程第2 会議録署名議員の指名
日程第3 会期の決定
日程第4 広域連合長あいさつ
日程第5 議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任
日程第6 議案の上程、説明、質疑、委員会付託又は討論、採決

報告第1号 専決処分の報告について
専第1号 平成23年度北アルプス広域連合一般会計補正予算(第7号)
報告第2号 専決処分の報告について
専第2号 平成23年度北アルプス広域連合ふるさと市町村圏事業特別会計補正予算(第3号)
報告第3号 専決処分の報告について
専第3号 平成23年度北アルプス広域連合介護老人保健施設事業特別会計補正予算(第3号)
報告第4号 専決処分の報告について
専第4号 平成23年度北アルプス広域連合介護保険事業特別会計補正予算(第3号)
報告第5号 専決処分の報告について
専第5号 平成23年度北アルプス広域連合平日夜間救急医療事業特別会計補正予算(第2号)
報告第6号 専決処分の報告について
専第6号 平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算(第1号)
議案第16号 北アルプス広域連合火災予防条例の一部を改正する条例の制定について
議案第17号 平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算(第2号)
議案第18号 平成23年度北アルプス広域連合ふるさと市町村圏事業特別会計会計補正予算(第1号)
議案第19号 平成24年度北アルプス広域連合介護保険事業特別会計補正予算(第1号)
日程第7 一般質問
順位 議席 氏名
1 13 白澤 富貴子
2 6 小林 治男
3 15 太田 伸子


本会議出席者名簿
出席議員(18名)
1番 大厩富義君 2番 竹村武人君
3番 平林英市君 4番 和田俊彦君
5番 大和幸久君 6番 小林治男君
7番 荒澤 靖君 8番 甕 聖章君
9番 服部久子君 10番 矢口 稔君
11番 平林寛也君 12番 榛葉良子君
13番 白澤富貴子君 14番 下川正剛君
15番 松沢貞一君 16番 太田伸子君
17番 宮澤治男君 18番 藤原賢司君
欠席議員(なし)
説明のために出席した者
広域連合長(大町市長)   牛越 徹君
副広域連合長(池田町長) 勝山隆之君
副広域連合長(松川村長) 平林明人君
副広域連合長(白馬村長) 太田紘熙君
副広域連合長(小谷村長) 松本久志君
会計管理者(大町市会計管理者) 西田 均君
事務所長兼総務課長 宮坂佳宏君
消防長 栗林伸夫君
消防本部総務課長兼庶務係長 倉科孝志君
介護福祉課長兼審査係長 上野法之君
鹿島荘所長 大日方宗仁君
虹の家事務長 松田俊郎君
介護福祉課長補佐兼庶務係長 白澤俊之君
総務課企画振興係長兼介護福祉課介護保険係長 小林 満君
総務課長補佐兼会計係長 西澤美千夫君
総務課長補佐兼ごみ処理広域化推進係長 西山 孝君
総務課長補佐兼土木振興係長 吉原 稔君
総務課総務係長 宮本和紀君
事務局職員出席者
書記 佐藤 聡君    書記 蒔苗 剛君

本日の会議に付した事件
議事日程(第1号)記載のとおり

開会 午前10時00分
議長(大厩富義君) おはようございます。ただいまから平成24年北アルプス広域連合議会5月定例会を開会いたします。
 本日の出席議員は、17名であります。よって、定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。
 なお、欠席・遅参等については、所長に報告いたさせます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 報告いたします。9番服部久子議員が所用のため遅参いたします。以上でございます。
議長(大厩富義君) 続いて、理事者等の欠席、遅参等については、所長の報告を求めます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 報告いたします。正副連合長は、全員出席をしております。以上です。
議長(大厩富義君) これより、本日の会議を開きます。
日程第1 議席の指定
議長(大厩富義君) 日程第1「議席の指定」を行います。このたび小谷村議会申し合わせによる任期満了により、2名の議員から辞職願が提出され、新たに2名の議員が選出をされています。新たに当広域連合の議会議員に選出されました宮澤治男議員、藤原賢司議員の議席につきましては、広域連合議会会議規則第3条第2項により、議席はただいまご着席の議席を指定いたします。
 ここでお諮りいたします。議員と理事者等の紹介は、お手元に配布してあります名簿により、紹介に代えさせていただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって議員の皆さんと、理事者等の紹介は、名簿のとおりといたします。
日程第2 会議録署名議員の指名
議長(大厩富義君) 次に日程第2「会議録署名議員の指名」を行います。会議録署名議員は、連合議会の会議規則第102条の規定により、議長において8番甕聖章議員、9番服部久子議員は遅参でありますので、10番矢口稔議員を指名いたします。
日程第3 会期の決定
議長(大厩富義君) 次に、日程第3「会期の決定」を議題といたします。
 本定例会の会期等議会運営につきましては、去る5月14日に議会運営委員会を開催願い、ご審議を願っております。現在、議会運営委員会の委員長が不在でありますことから、副委員長に報告を求めることといたします。
 議会運営委員会副委員長。
   〔議会運営副委員長(竹村武人君)登壇〕
議会運営副委員長(竹村武人君) おはようございます。
 小谷村議会の申し合わせ任期により、小谷村議会選出の広域連合議会議員の交代がありました。議会運営委員長を担当されておりました北村議員が辞職されましたので、議会運営委員会副委員長の竹村でございますが、報告いたします。
 議会運営委員会につきましては、去る5月14日に議会運営委員会を開催いたしました。本定例会の会期日程等につきまして審議をいたしましたので、審議の概要についてご報告をいたします。
 本定例会の会期は、本日5月21日の1日であります。
 本定例会に付議されております案件は、報告案件6件、条例案件1件、予算案件3件の合計10件であります。
 各議案については、委員会に付託せず、本会議で審議のうえ採決することといたしました。
 一般質問につきましては、3名の議員から通告書が提出されています。
 全員協議会は、本会議終了後を予定し、全員協議会終了後、ごみ処理特別委員会を予定しております。
 議会運営委員会ではこれを了承しております。審議の概要は以上であります。よろしくご賛同のほどをお願いいたします。
議長(大厩富義君) ただ今の議会運営委員会副委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本定例会の会期等につきましては、議会運営委員会副委員長報告のとおり、本日5月21日1日限りとし、議会運営につきましても報告どおり決することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は、本日1日と決定いたしました。
日程第4 広域連合長あいさつ
議長(大厩富義君) 次に、日程第4「広域連合長のあいさつ」を受けることといたします。
 広域連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) おはようございます。風薫るさわやかな新緑の季節を迎えました。
 本日ここに、北アルプス広域連合議会5月定例会を開催いたしましたところ、議員の皆様方には、大変お忙しい中ご出席を賜り、厚く御礼申しあげます。
 このたび小谷村議会におかれましては、広域連合議員につきまして、申し合わせ任期の満了に伴う改選があり、議員が交代されました。
 当広域の振興発展のために、ご尽力をいただきますようお願い申しあげ、今後益々のご活躍を祈念申しあげる次第でございます。
 また、本日は、早朝から世紀の天体ショーと呼ばれる金環日食が全国で観測され、当地域でも晴天に恵まれ、相当部分が欠ける日食を見ることができました。太陽と月、地球の位置関係から生ずる天体現象に、多くの皆さんが宇宙の不思議さを体感されたことと思います。
 国と地方の役割分担について見直しを行うとした、地方分権改革推進法が平成19年に施行され、地方分権推進委員会から勧告や意見が内閣総理大臣に提出されました。これに伴い、政府は地方分権改革推進本部を設置しましたが、その後、平成21年政権交代により、この推進本部は地方主権戦略会議となり、その中で、地方主権改革として、義務付け・枠付けの見直しと条例制定権の拡大、国と地方の協議の場の法制化などが進められてまいりました。
 国の義務付け・枠付けの見直しの一括改正を図るため、地域主権改革の推進のための関係法律の整備に関する法律が、昨年、2次に分かれて公布されました。
 これを受けて、県や市町村では、公営住宅の整備基準や収入基準などさまざまな基準の制定が条例委任となり、その対応が急務とされております。
 従来、介護保険法に基づき政省令で定められておりました介護サービスの指定基準につきましても、条例に委任されることとなりました。これに伴い、今後、広域連合におきましても認知症高齢者のグループホームなどの地域密着型サービスについて、広域連合条例の制定が必要となってまいります。
 こうした新たな動きは、今月10日に開催されました長野県の20年後の姿を目指す中期計画及び新5か年計画策定のための知事と市町村長との意見交換の場におきましても、現状の組織・制度を前提とした発想に留まるべきではないとする意見が出されました。
 今後、様々な分野で、見直しを推進していかなければなりませんが、当広域連合におきましても、所管する施設のあり方について研究・検討を行っております。その状況につきましては、本定例会の全員協議会で報告させていただくこととしております。
 次に、新年度が始まり2か月が経過いたしましたが、当広域連合の主な事業の取り組み状況について申しあげます。
 まず、広域的な観光振興について申しあげます。昨年度、大北地域の広域的な観光振興を図るため、県の地域発元気づくり支援金を活用して、新たに広域観光マップを作成するとともに、一昨年度作成した広域観光パンフレットを一部改訂のうえ増刷し、観光客が立ち寄る道の駅やコンビニエンスストアなどに設置した専用スタンドに置き、圏域の観光情報の発信に努めました。
 本年度も、市町村と連携して広域的な観光振興を図るために事業を継続することとし、温泉をテーマに研究家による講演会を開催するとともに、地域住民から公募する記者により、日帰り温泉施設を取材してパンフレットを作成し、観光情報を提供する事業を支援金に申請しましたところ、このほど採択されましたことから、所要の経費を補正予算に計上しております。
 次に、養護老人ホーム鹿島荘関係について申しあげます。
 全面改築事業につきましては、現在、本館の躯体工事並びに屋根工事を進めているところであります。しかし、東日本大震災の影響により、仮設食堂用のプレハブ資材の納入時期が1か月程遅れましたことなどから、23年度末の計画出来高45パーセントに対し、出来高は22.5パーセントに留まり、この減少分に係る工事請負費等を23年度予算から減額し、本年度予算に追加補正したところでございます。
 本館工事はこれらの状況などにより、現在約3か月、工程に遅れが生じており、計画しております7月上旬の本館への入所者の移転が10月上旬に延びる見込みとなっております。この工程の遅れを取り戻すため、工事関係者には特に施工の安全面に配慮しつつ、工期内に工事が完成するよう進捗に努めていただいております。
 詳細は、本定例会の全員協議会におきまして、報告させていただくこととしております。
 次に、火葬場の運営について申しあげます。昨年度の総利用件数は777件、対前年度比53件、6.4パーセントの減となっております。内訳は、人体539件、動物が238件であり、人体が28件、動物が25件のそれぞれ減少となり、1日当りの処理件数は概ね2.2件、1体あたりの処理経費は概ね5万8,500円となっております。
 また、火葬場は平成14年に稼働して以来11年目を迎えておりますことから、施設のより適正な維持管理に努めてまいります。併せて、更なるコスト削減やサービス向上を目指すため、民間のノウハウを十分活かして運営していくため、広域連合で設置・管理をしております他の施設等も含め、指定管理者制度導入について研究、検討をいたしており、本定例会の全員協議会におきまして、報告させていただくこととしております。
 次に、一般廃棄物の広域処理について申しあげます。建設候補地の選定につきましては、関係3市村から本年9月末までに、広域連合に候補地を推薦していただくよう要請しております。
 推薦にあたりましては、それぞれの地域の皆さんに十分なご理解をいただくとともに、3市村を窓口として、施設の受け入れに併せ、地域の課題や振興策についてご協議いただくこととしております。
 このため、広域連合では、3市村の住民の皆様に対し、一般廃棄物処理の現状についてのご理解を深めていただくよう周知・啓発に努めてまいります。具体的には、情報紙「ごみレポート」により、候補地の選定等についてシリーズでお知らせするとともに、引き続き専門家による講演会や先進施設の見学会を実施してまいります。
 市村から適地を候補地としてご推薦いただけるよう、議員各位におかれましても、地域の声をお聞かせいただくなど、今後もご理解とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
 次に、消防関係について申しあげます。4月1日付で採用いたしました2名の職員は、現在、長野県消防学校初任科に入校し、10月7日までの半年間、消防職員としての基礎的な教育を受けております。このほか、本年度、県消防学校には9科11名、救急救命士研修所に1名を研修派遣することとしております。
 消防救急無線デジタル化整備につきましては、現在、詳細設計を進めております。今月下旬より、小谷村立山基地局からの電波伝搬調査を実施し、6月下旬から本格的な工事に着手し、平成25年1月完成を目指して事業を推進してまいります。消防活動の根幹をなす重要な施設でありますことから、施工業者と十分な協議を行い進めてまいります。
 また、配備後22年を経過しております北部消防署の水槽付消防ポンプ自動車の更新につきましては、国からの補助金の交付決定を受けましたことから、6月中に入札を行うこととしております。今回の更新により、初期消火能力が大きく向上することとなります。今後、火災発生時の人的、物的被害の軽減が図られますよう更なる充実に努めてまいります。
 火災予防につきましては、今年に入り4月末までに5件の火災が発生しておりますが、前年同期と比較し6件減少し、現在のところ広域消防発足以来最少の発生件数となっております。先日、広島県で発生したホテル火災の原因は調査中であり判明しておりませんが、当管内におきましても類似の火災の発生を防止するために、ホテル・旅館等の宿泊施設に対し、北安曇地方事務所と合同で特別立ち入り検査を実施することとしております。
 また、住宅火災警報器の設置率は、本年3月の調査結果では約70パーセントに留まっております。昨年、住宅火災警報器の作動により火災に至らなかった事例が3件ありましたことから、今後、消防団等関係機関と連携し、住宅火災警報器の設置促進を柱とした、積極的な予防活動に努め、安心安全な地域づくりを目指してまいります。
 次に、介護老人保健施設虹の家について申しあげます。5月1日現在、施設入所者40人、通所利用者19人の方が利用されており、利用者の平均年齢は86.3歳と、高年齢化が進んでおります。4月の入所利用者は、延べ1,348人、1日平均44.9人、通所利用者は延べ377人、1日平均18.8人となりました。
 今後も、施設内での感染性胃腸炎等の感染症予防に万全を期して、看護と医学的な管理のもと、介護、機能訓練等により、利用者の居宅における生活復帰を早期に目指すとともに、介護者の心身の負担をできるだけ軽減できますよう運営に努めてまいります。
 次に、介護保険事業について申しあげます。介護保険制度が発足し、本年で13年目を迎えておりますが、介護保険制度は3年に1回、より実態に即した制度となるよう見直しが行われました。国は今回の介護保険法改正の中で、日常生活圏域内において、医療、介護、予防、住まい、生活支援のそれぞれのサービスが、切れ目なく有機的かつ一体的に提供される地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組みを進めることとしております。
 当広域連合でも、市町村地域包括支援センターや関係機関との連携を密にし、通所や訪問などの自宅で受けるサービスを利用者が自由に選択できますよう、サービス事業所の設置を促すとともに、特別養護老人ホームなどの施設整備を盛り込んだ、平成24年度から26年度までの第5期介護保険事業計画に基づき、この4月から介護保険事業の運営を進めております。
 本年3月末現在、介護保険サービスを利用することができる要介護認定者数は、3,108人となり、介護保険制度が発足した平成12年4月の1,586人と比較して約2倍となっており、保険給付費では、23年度は約51億300万円と、制度発足当時の約21億3,600万円と比較しますと2.4倍となっております。この間、介護サービス利用者の増加とともに、特別養護老人ホームをはじめとする基盤整備も充実したことなどにより、介護保険は住民の皆さんに広く浸透し、必要不可欠な制度として定着しております。これに伴い、保険給付費は増加の一途をたどり、被保険者の皆様にはご負担をお掛けしますが、前回の第4期には据え置きとしました介護保険料につきまして、第5期では標準月額保険料を5,000円に引き上げをお願いいたしました。介護保険料の改定につきましては、広く薄く保険料をご負担いただくため、保険料段階を今までの8段階から10段階とし、それぞれの所得段階の保険料率を変更いたしました。こうした中で、介護保険サービスが適正に提供されますよう、ケアプランのチェック等、適正化策に努めてまいります。
 また、介護保険につきましては、まだまだ利用者以外の住民の方からは十分理解されていない面もありますことから、本年度、県の地域発元気づくり支援金の助成を受け、圏域住民の幅広い年齢層から希望者を募集し、管内の事業所を訪問し、実際に現場を見ていただくことにより、高齢者をみんなで支えているという、介護保険制度への理解を深めていただくことを目的とする介護保険サポーター事業を実施いたします。
 今後も、第5期事業計画に定めた計画内容に沿い、住民の皆様が安心して介護を受けられる体制を整備するとともに、引き続き、介護保険広報誌「井戸端かいご」を全戸に配布し、住民ケアへの情報提供に努めてまいります。
 次に、平日夜間救急医療について申しあげます。小児科・内科急病センターの昨年度の利用状況は、診療日数293日、受診者は681人となり、対前年度比12人、1.8パーセントの増となっております。1日平均2.3人の方にご利用いただいており、受診者のうち小児患者は407人、患者全体の約6割を占めております。
 昨年4月は、98人が受診され、そのうち59人がインフルエンザやその疑いのある患者の受診であり、その後は1か月あたり40人から70人の平年並みの状況となりました。また、本年4月からは利用者にお願いしているアンケートの内容を充実させ、利用者のニーズ把握に努めているところでございます。
 今後も広域広報誌や市町村広報等により急病センターの周知を図り、急病センターが更に住民の皆様の安心の拠点となりますよう、大北医師会のご協力をいただき運営に努めてまいります。
 以上、主な事業の取り組み状況について申しあげました。
本定例会にご提案申しあげます案件は、報告案件6件、条例案件1件、予算案件3件の合計10件でございます。それぞれの議案につきましては、上程の際に説明いたしますので、よろしくご審議をいただきますようお願い申しあげます。ありがとうございました。
日程第5 常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任
議長(大厩富義君) 続いて、日程第5「常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の選任について」を議題といたします。
 今回、新たに連合議会議員となられた17番宮澤治男議員及び18番藤原賢司議員の常任委員会委員、議会運営委員会委員及びごみ処理特別委員会委員の選任を行います。
 常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の所属は、連合議会委員会条例第6条の規定により、議長が会議に諮って指名することになっております。
 したがって、これより所属案を所長に発表いたさせます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 発表いたします。委員会名簿がお手元に配布されております。併せてご覧をいただきたいと思います。
 総務常任委員会委員で1名が欠員となっておりますので、新たに17番宮澤治男議員でございます。
 続いて、福祉常任委員会では、1名が欠員となっておりますので、新たに18番藤原賢司議員であります。
 次に、議会運営委員会委員が1名欠員となっておりますので、新たに17番宮澤治男議員であります。
 次に、ごみ処理特別委員会委員が2名欠員となっておりますので、新たに17番宮澤治男議員、18番藤原賢司議員であります。
 所属案については、以上のとおりでございます。
議長(大厩富義君) 常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の所属案は、ただいま所長が発表したとおりであります。
 お諮りいたします。ただいま発表のとおり常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員の指名をしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。
よって、各常任委員会委員、議会運営委員会委員及び特別委員会委員は、発表のとおり決定をいたしました。
 それでは、議会運営委員会及び特別委員会を開催するため、暫時休憩といたします。
休憩 午前10時29分
再会 午前10時50分
議長(大厩富義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。議会運営委員会及び特別委員会の開催結果を所長に報告いたさせます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 報告いたします。先ほど開かれました、議会運営委員会及びごみ処理特別委員会の開催結果について報告いたします。
 議会運営委員会におきましては、委員長に17番宮澤治男議員が選任されました。
 ごみ処理特別委員会におきましては、副委員長に18番藤原賢司議員が選任されました。以上でございます。
議長(大厩富義君) 報告のとおり議会運営委員会及び特別委員会の正副委員長が決定いたしました。
日程第6 議案の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(大厩富義君) 次に、日程第6「議案の上程、説明、質疑、討論、採決」を行います。最初に、報告第1号を議題として、説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました専第1号平成23年度北アルプス広域連合一般会計補正予算第7号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、3月31日付で専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 今回の補正は、事業費の確定による計数整理と養護老人ホーム鹿島荘改築事業が当初予定した出来高に達せず、23年度分の出来高払いを減額し、24年度分を増額する必要となったことから、その財源の見直しも併せて行うもの、消防救急デジタル無線整備事業が入札差金により減額となったことが主なものでございます。
 第1条でありますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ7,814万4千円を減額し、総額を20億4,188万9千円とするものでございます。
 第2項の第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページに記載のとおりでございます。
 第2条地方債の補正でございますが、4ページ、5ページをご覧ください。社会福祉施設整備事業では、鹿島荘改築事業の財源をふるさと基金からの貸付で一部を賄うことにしておりましたが、その一部を減額し、起債を増額するものでございます。
 緊急防災・減災事業では、消防救急デジタル無線整備事業と全国瞬時警報システム整備事業の入札により減額とするものでございます。
 10ページ、11ページの歳入をご覧ください。款1、項1、目1市町村負担金では、鹿島荘改築事業の財源をふるさと基金貸付から市町村負担をお願いする変更と、大町市と小谷村がそれぞれ合併特例債と過疎債による負担金を増額し、24年度負担を小さくすることにより2,083万1千円の増額などにより、2,686万円の増額とするものでございます。
 項5、目2特別会計繰入金では、鹿島荘改築事業費の減額と高瀬荘改築事業での補助額の確定により、ふるさと基金からの繰入金の減額4,702万7千円でございます。
 12ページ、13ページでは、款8、項1連合債では、目1消防債5,460万円の減額は、緊急防災・減災事業債の減額、目2民生債では、鹿島荘改築のための社会福祉施設整備事業債170万円の増額でございます。
 款9国庫支出金では、目1消防費国庫補助金では、入札による各補助対象事業の減額に伴い、1,045万9千円の減額となるものでございます。
 14ページをご覧ください。歳出でございます。款1、項1、目1議会費、節1報酬では、市町村議会の申し合わせによる広域連合議員の交代があり、その交代月の1か月分が3名あることでの年額報酬の月割り分5千円の増額としております。
 款2、項1、目5観光振興費、47万8千円の減額は、委託事業での北アルプス山麓ブランド流通販売活性化事業の事業費確定によるものでございます。
 款3、項1、目2鹿島荘一般管理費では、節15工事請負費3,150万9千円の減額は、24年度一般会計補正予算第2号で同額が増額補正となっております。
 16ページ、17ページでは、目5福祉施設等建設事業費では、節19負担金補助及び交付金の82万3千円の減額は、高瀬荘改築事業補助金の確定によるものでございます。
 18ページ、19ページでございますが、予備費は歳入歳出の調整で2,650万3千円の増額としております。
 最終20ページでは、市町村負担金補正でございます。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご承認を賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第1号は、報告どおり承認されました。
 続いて、報告第2号を議題として、説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました専第2号平成23年度北アルプス広域連合ふるさと市町村圏事業特別会計補正予算第3号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、3月31日付で専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 第1条でありますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ290万8千円を減額し、総額を9,424万2千円とするものであります。
 第2項の第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ及び3ページに記載のとおりであります。
 今回の補正は、鹿島荘改築事業に係る貸付金の確定に伴うものでございます。
 8ページ及び9ページの歳入をご覧ください。款2、項2、目1ふるさと市町村圏基金繰入金290万8千円の減額は、平成23年度の鹿島荘改築工事費の確定に伴い、貸付のための繰入金を減額するものであります。
 10ページ、11ページの歳出をご覧ください。款1、項1、目1活動事業費290万8千円の減額は、同様に平成23年度鹿島荘改築事業費の確定に伴い、貸付金を減額するものでございます。
以上、ご説明申しあげましたが、ご承認を賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第2号は、報告どおり承認されました。
 続いて、報告第3号を議題として、説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、専第3号平成23年度北アルプス広域連合介護老人保健施設事業特別会計補正予算第3号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、3月31日付で専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ200万4千円を減額し、総額を2億4,420万4千円とするものでございます。
 今回の補正は、実績による計数整理が主なものであります。
 8ページ、9ページの歳入をご覧ください。款2、項1、目1入所療養介護費収入85万円の減額は、入所利用者の減によるものでございます。
 項2、目2通所リハビリテーション費収入35万円の減額は、通所利用者の減によるものでございます。
 項3、目1施設利用料収入80万1千円の減額は、入所利用者及び通所利用者の減によるものと、滞納繰越分利用料の芽出し分の減額によるものでございます。
 項4特定入所者介護サービス等費収入3千円の減額は、それぞれ芽出し分の減額によるものでございます。
 10ページの歳出をお願いします。款1、項1、目1介護老人保健施設事業費では、財源振り替えを行ったものでございます。
 款3予備費200万4千円は、歳入歳出の調整によるものでございます。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご承認賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第3号は報告どおり承認されました。
 続いて、報告第4号を議題として説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、専第4号平成23年度北アルプス広域連合介護保険事業特別会計補正予算第3号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、3月31日付で専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額からそれぞれ3,097万3千円を減額し、総額を54億8,792万5千円とするものでございます。
 今回の補正は、保険給付費の確定に伴うものが主なものでございます。
 第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページに記載しております。
 8ページ、歳入をご覧ください。款1、項1、目1保険料は、納付書や口座振替による普通徴収及び滞納繰越について、収納見込み額により調整を行っております。
 款4、項2、目1国庫補助金調整交付金は、交付額の確定により549万4千円の増に、款6、項1県負担金、目1介護給付費負担金は、保険給付費が減額となったことより927万2千円の減額となりました。項3県補助金、目1介護保険事業費補助金は、社会福祉法人等が行う利用者負担軽減に係る補助対象額の減に伴い、104万円の減額となりました。
 続きまして、10ページの歳出をご覧ください。款1、項2、目1賦課徴収費及び項3、目1介護認定審査会費は、それぞれ特定財源の増減に伴う財源振り替えでございます。
 項6、目1特別対策事業費の減は、低所得の利用者等に対する補助実績により417万6千円の減額となりました。
 款2保険給付費は、それぞれ保険給付費の確定に伴う補正でございます。
 少し飛ばさせていただきますが、24ページをご覧ください。最下段でございますが、款8予備費は、3,992万1千円を増額するものでございます。この内訳は、国庫負担金と40歳から64歳までの2号被保険者の保険料負担となる支払基金交付金が、概算払いにより多く歳入となったことにより、今年度24年度でございますが、2,456万5千円を償還するため、24年度で繰越金としての計上を予定しております。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご承認を賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第4号は、報告どおり承認されました。
 続いて、報告第5号を議題として説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、専第5号平成23年度北アルプス広域連合平日夜間救急医療事業特別会計補正予算第2号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、3月31日付で専決処分を行いましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ4千円を追加し、総額を1,887万7千円とするものでございます。
 今回の補正は、県補助金の確定に伴うものが主なものでございます。
 第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページに記載しております。4ページからは、事項別明細書の総括を記載してございますが、個別にご説明をいたしますので、ここでの説明は省略をさせていただきます。
 8ページ、9ページ、歳入をご覧ください。款1、項2、目1衛生手数料1千円の減額は、当初見込んでおりました急病センターにおいて診断書等の診療手数料収入がなかったことによるものです。
 款6、項2、目1衛生費県補助金5千円の増は、県小児初期救急医療体制整備事業補助金が確定したことによるものでございます。
 9ページをご覧ください。款1、項1、目1診療管理費は、歳入の補正によります、財源の振替でございます。
 款2、項1、目1予備費は4千円増額するものでございます。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご承認を賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第5号は、報告どおり承認されました。
 続いて、報告第6号を議題として、説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、専第6号平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算第1号につきまして、地方自治法第179条第1項に基づき、4月20日付で専決処分をいたしましたので、同条第3項の規定により、承認をお願いするものでございます。
 歳入、歳出総額での変更はございません。
 6ページ、7ページの歳出をご覧ください。款3、項1、目2鹿島荘一般管理費10万5千円の増額は、2月24日、養護老人ホーム鹿島荘で発生しました入所者の死亡事故に伴い、施設利用者事故調査委員会を設置し、事故原因の究明や再発防止策を検討するため、外部委員5名の委員報酬及び交通費の費用弁償でございます。
 なお、調査委員会の委員は、学識経験を有する者5人、行政関係職員3人の8人で構成をし、5回ほどの開催を計画しております。先日、5月15日に第1回を開催しており、次回は6月13日を予定しておるところでございます。
 以上、ご説明を申しあげましたが、ご承認賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本件について、ご質疑はありませんか。
 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 外部委員は学識経験者を採用しているということですけれども、専門家になると思いますが、どのような方面の方を採用しているのか説明をください。
議長(大厩富義君) 介護福祉課長。
介護福祉課長(上野法之君) 施設利用者の事故調査委員会の外部委員でごいますけれども、学識経験者としましては、鹿島荘の苦情解決第三者委員であります、大町市、池田町、白馬村の民生委員の方、また、今回の事故の方が認知症であったことから、医師会から2名ということで、1名は認知症に詳しい精神科医ということでございます。学識経験者は以上5名でございます。なお、行政職員につきましては、大町保健福祉事務所、社会係から1名、措置元であります大町市の福祉課長、また、広域連合の事務所として所長が委員となっているところでございます。
議長(大厩富義君) 他にありませんか。
 お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本件を報告どおり承認することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、報告第6号は、報告どおり承認されました。
 次に、議案第16号「北アルプス広域連合火災予防条例の一部を改正する条例の制定について」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 消防長。
消防長(栗林伸夫君) ただいま議題となりました、議案第16号北アルプス広域連合火災予防条例の一部を改正する条例の制定について、提案理由の説明を申しあげます。
 お手元に配布しました議案説明資料、新旧対照表も併せてご覧ください。
 今回の改正は、危険物の規制に関する政令の一部を改正する政令が公布され、新たに炭酸ナトリウム過酸化水素付加物が消防法上の第1類の危険物に追加されたことによるものです。
 政令改正により、指定数量の5分の1以上、指定数量未満を貯蔵または取り扱う場合には、火災予防条例の規制を受けることとなりますが、新たに規制対象となる施設に経過措置を設けたものです。
 条例本文には改正がないことから、制定当時の附則を改正し、附則第10条の次に加えるものでございます。
 1項では配管、タンクの構造について、一定の基準を満たす場合には適用しないこととすること。
 2項では容器等の表示、危険物の取り扱う場所に関する基準については、施行の日から1年間は適用しないこと。
 3項では、届出は施行の日から半年間は適用しないこと。
 以上3点が主な経過措置でございます。
 炭酸ナトリウム過酸化水素付加物は一般的には過炭酸ナトリウムと呼ばれ、繊維の漂白に使用されておりますが、広域連合管内に該当する施設はございません。
 この条例の施行日は政令の施行日に併せ、平成24年7月1日からとしております。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
  これより採決を行います。
  議案第16号を、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、議案第16号は、原案のとおり可決されました。
 次に、議案第17号「平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算第2号」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました議案第17号平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算第2号について、提案理由の説明を申しあげます。
 今回の補正は、鹿島荘改築事業について、23年度出来高の減により、23年度予算を減じたことから、24年度予算を増額すること、次に、県の地域発元気づくり支援金の補助金の内示があったことなどによるものでございます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ2,972万8千円を追加し、総額を21億1,145万6千円とするものでございます。
 第2項第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページに記載されていますので、ご覧ください。
 第2条、地方債補正でございますが、4ページをご覧ください。鹿島荘改築事業について、1億3,470万円の社会福祉施設整備事業債を予定しておりましたが、23年度末の出来高減により平成24年度の事業費が増加しますことから、1,210万円を増額し、1億4,680万円とするものでございます。
 10ページ、11ページの歳入をご覧ください。款1、項1、目1市町村負担金402万2千円の減のうち、鹿島荘改築事業費21万8千円の減は、23年度末の出来高減により、市町村負担金の一部が24年度繰越金となり、その部分での減となるものでございます。また、次の鹿島荘改築事業起債・ふるさと償還380万4千円の減は、23年度の事業費確定に伴う起債額及びふるさと市町村圏基金貸付額の減額によるものでございます。
 款3、項2、目3企画費県補助金166万6千円の増額は、県の地域発元気づくり支援金事業に係る補助金が内定したことによるものでございます。
 款5、項2、目1ふるさと市町村圏事業特別会計繰入金302万6千円の増は、24年度の鹿島荘改築事業費の増に伴う市町村負担金としての貸付額の増によるものであります。
 款6、項1、目1繰越金1,695万8千円の増は、23年度の鹿島荘改築事業費の減に伴うものであり、24年度事業に充てるものでございます。
 款8、項1、目1民生債1,210万円の増は、24年度の鹿島荘改築事業費の増に伴う社会福祉施設整備事業債の増額によるものであります。
 12ページ、13ページの歳出をご覧ください。款2、項1、目5観光振興費176万8千円の増は、県の地域発元気づくり支援金事業に係る経費であり、温泉をテーマとして、全国的に活躍されている温泉研究家による講演会の開催と、地域住民を記者として募集し、日帰り温泉施設のパンフレットを作成し、大北地域の広域的な観光振興を図るための経費であります。主なものは、節8報償費では、地域取材、講演会、パンフレット監修等の謝礼として55万4千円、節11需用費では、日帰り温泉パンフレットを4万部程度印刷し、昨年度設置しました道の駅やコンビニエンスストアなどのスタンド約120箇所程度に置かせていただくための印刷製本費等として106万5千円、節14使用料及び賃借料12万8千円は、講演会会場、入浴施設等の施設使用料でございます。
 款3、項1、目2鹿島荘一般管理費3,127万1千円の増は、鹿島荘改築事業で、23年度末の出来高減により減額しました工事施工監理業務委託料35万7千円及び工事請負費3,150万9千円を増額するものでございます。
 節28繰出金59万5千円の減は、23年度改築事業費の減に伴い、ふるさと市町村圏基金からの貸付が減額になったことに伴い、ふるさと市町村圏事業特別会計への基金償還額を減じるものでございます。
 款4、項1、目2ごみ処理広域化推進費24万6千円の増は、一般廃棄物処理施設について、更に理解を深めていただくため、3市村において4回開催する専門家による講演会講師謝礼と先進施設視察を当初計画の1回を2回実施することに伴う有料道路使用料ほか所要経費をお願いするものであり、財源につきましては、全額予備費を充当しております。
 款7、項1、目1公債費元金240万円及び目2公債費利子80万9千円の減は、23年度の鹿島荘改築事業費確定に伴う地方債の減額によるものでございます。
 款8予備費では、34万8千円は歳入歳出の調整でございます。
 以上ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 12ページ、13ページのごみ処理広域化推進費について伺います。現在、9月末へ向けて候補地の立候補を受け付けているところでありますけれども、行政側ではこれについて選定委員会を設けて、用地・候補地の選定の検討を行うという説明をされております。この検討委員会の構成というのはどんな人で構成されるのか、またどんな基準で選定作業をするのか、計画されているものがありましたら説明いただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 答弁を求めます。
 ごみ処理広域化推進係長。
ごみ処理広域化推進係長(西山孝君) ただ今の候補地選定の部分でございますけれども、このところにつきましてはまだ3市村と協議が整っておりませんので、今後3市村と話を詰めていきたいと考えていますので、よろしくお願いしたいと思います。
議長(大厩富義君) 他にありませんか。
 お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
 これより採決を行います。
 議案第17号を、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手多数)
議長(大厩富義君) 挙手多数であります。よって、議案第17号は、原案のとおり可決されました。
 次に、議案第18号「平成24年度北アルプス広域連合ふるさと市町村圏事業特別会計補正予算第1号」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、議案第18号平成24年度北アルプス広域連合ふるさと市町村圏事業特別会計補正予算第1号について、提案理由の説明を申しあげます。
 第1条でありますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ243万1千円を追加し、総額を8,266万9千円とするものでございます。
 第2項の第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ及び3ページに記載のとおりでございます。
 今回の補正は、鹿島荘改築事業に係る貸付金の増額によるものでございます。
 8ページ、9ページの歳入をご覧ください。款2、項1、目2一般会計繰入金59万5千円の減は、23年度の鹿島荘改築事業費の確定に伴い、市町村負担金の貸付金が減額となりましたことから、今年度の元金及び利子を減額するものでございます。
 項2、目1ふるさと市町村圏基金繰入金302万6千円の増は、本年度の鹿島荘改築工事費の増額に伴う市町村負担金の貸付金を増額するものでございます。
 10ページ及び11ページの歳出をご覧ください。款1、項1、目1活動事業費302万6千円の増は、本年度の鹿島荘改築事業費の増額に伴う貸付金を増額するものでございます。
 目2積立基金費58万2千円の減は、平成23年度鹿島荘改築事業費の減額確定に伴い、貸付元金を減額するものでございます。
 この結果、款2予備費を1万3千円減の49万1千円とするものでございます。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
 これより採決を行います。議案第18号を、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手多数)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、議案第18号は、原案のとおり可決されました。
 次に、議案第19号「平成24年度北アルプス広域連合介護保険事業特別会計補正予算第1号」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、議案第19号平成24年度北アルプス広域連合介護保険事業特別会計補正予算第1号について、提案理由の説明を申しあげます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ138万9千円を追加し、総額を59億3,020万2千円とするものでございます。
 第2項第1表歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページをご覧ください。
 8ページの歳入をご覧ください。款6、項3、目4民生費県補助金138万9千円の増は、県の地域発元気づくり支援金事業に係る補助金の増によるものであります。
 10ページの歳出をご覧ください。款1、項4、目1趣旨普及費138万9千円の増は、県の地域発元気づくり支援金事業を活用した事業実施に伴う経費であり、幅広い年齢層の住民の皆さんから介護保険サポーターを募集し、管内の事業所を訪問して実際の介護の現場を見ていただき、介護保険制度への理解を深めていただくこと、また、その活動報告書として事業所を紹介していただく報告書を作ること。また、当初予算で予定していた介護保険制度を紹介する介護保険のあらましとを一体的に作成するための印刷製本費115万3千円の増が主なものであります。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
 これより採決を行います。
 議案第19号を、原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、議案第19号は、原案のとおり可決されました。
日程第7 一般質問
議長(大厩富義君) 日程第7「一般質問」を行います。質問通告者は3名であります。よって、3名の質問を行いたいと思いますので、ご了承いただきたいと思います。
 では、これより質問に入ります。
 質問順位第1位、13番白澤富貴子議員の質問を許します。
 白澤富貴子議員。
   〔13番(白澤富貴子君)登壇〕
13番(白澤富貴子君) 13番の白澤です。
 本日は、今朝7時30分頃に日本列島を沸かせました、金環日食または部分日食、この世紀の天体ショーを、新緑のこの風薫る晴天の中で巡り合わせた今日の日に質問するということに、大変意義深いものを感じております。
 さて、通告に従いまして、介護保険事業、老人福祉施設の2項目について質問をします。
 まず、介護保険事業について伺います。
 第5期介護保険事業の主な改正点と取り組み状況として、まず、平成24年度から26年度までの3年間の第5期介護保険事業がスタートしました。訪問・通所の在宅サービスと施設入所等の施設サービスについて、利用の推計、高齢者と認定者の推計、利用関係者のアンケートなどを反映しながら、この計画が策定されました。
 この計画の中で、事業を広域行政で取り組んできましたことにより、公平公正な認定をした、それから財政の安定化に寄与した、それから事務処理の効率化とコストの削減並びに広域的な調整によるサービス基盤の整備などこれらの多くの利点や効果が表れているとしております。
 第5期の計画スタートにあたり、これらの広域の利点について更に進めていただきたいと思いますので、この質問をしてまいります。
 この事業計画は、老人福祉計画や保健医療計画と整合も図っておられますので、事業内容で今までと違う主な改正点と、全体の取り組み状況をお聞きします。
 続いて2番としまして介護予防の取り組み状況であります。
 以前に第5期介護保険事業計画に向けた課題と見通しの質問をしましたが、連合長は「課題は地域包括ケアであり、保険と医療と連携をしながら脳血管疾患や認知症の予防等に取り組むことが重要」そして、「要介護状態を重度化させないことは、保険給付費増加の抑制につながり、介護保険料の値上げ幅を小さくすることにつながる」と答えられました。
 このことは、今、最も課題となっていることでありまして、介護予防の取り組みは、最重要事項であると思い、連合長の回答は大変明快であり、第5期の事業での取り組みを大いに期待をしておりますが、具体的な状況についてお聞きをします。
 現状では、高齢化率が進み、生活形態の変化で以前より施設サービスへの要望が多いので、保険給付費の増は避けられないのではなく、介護予防事業に力を入れ、本人も家族も少しでも負担が軽く、快適な生活ができるための事業の推進が必要であります。
 広域予算を見ますと、この事業を進めるにあたりまして、平成24年度は1億5,003万円の地域支援事業費が計上されており、介護予防として各市町村に事業委託をしています。
 この事業は関係市町村がそれぞれに取り組まれていると聞いておりますが、関係市町村の事業内容と対象者数、それから取り組み状況をお聞きします。
 なお、平成23年10月の圏域高齢化率は29.5パーセントとのことです。また、平成12年度に介護保険制度がスタートした時には介護保険給付費は20億1,947万円でしたが、昨年度予算では52億1,553万円、そして今年度は55億6,251万円を計上してあり、給付費の支出額は12年で約2倍以上となっております。
 この介護保険給付費の伸びを抑えるためには、連合長のお考えのとおり介護予防に力を入れることこそが重要であると考えております。
 そこで、圏域の今年度の65歳以上の人数は18,609名で、このうち要介護認定の3,036名は要介護認定率16.3パーセントになるとお聞きしています。
 この要介護認定率をまず減らしていくために、予防介護の取り組みに力を入れていただき、今までの介護給付費の伸びについて、まず分析と調査を行うことが必要だと思います。
 また、この認定率について、圏域全体の率と関係市町村毎の認定率も分析調査を行い、全体と、それから各市町村ごとに数値目標を設定して取り組む方法を提案していきたいと思います。
 委託して自主性に任せるということだけでなく、このようなひとつずつ地域に即した、工夫した取り組みができる事こそが、広域で介護保険事業を行う大きな意義でもあると考えておりますので、そのお考えについてお聞きをします。
 なお、広域連合としましては、先ほどもご説明が補正予算でもありましたように、元気づくり支援金で138万円の内容もございましたが、より良い事業を進めるということに、取り組まれているその様子が判りますけれども、他のものもありましたら、先ほどの元気づくり支援金の内容も併せまして、もう一度ご説明をいただきたいと思います。
 3としまして、介護保険の保険料の今後の見通しと対策についての質問をします。
 今回第5期計画では、月額保険料が標準額で5,000円となりました。第1段階で月額2,500円、第8段階が10段階になりますけれども、10段階では月額8,750円となります。
 介護保険事業計画は、各市町村の老人福祉計画と一体的なものであることを計画の冒頭で策定趣旨に言っておりますが、この保険料の今後の見通しと対策などについてをお聞きします。
 続いて、老人福祉施設について質問をします。
 鹿島荘改築の進捗状況と今後の見通しをお聞きします。改築につきましては、3か月の遅れを連合長あいさつで先ほどお聞きをしました。そのため、今年6月には一部入所者がまた移動をする話でしたけれども、改築をした鹿島荘に移っていただくことがまだ遅れている状況でありますので、この経費の節減にもつながるという説明が、少し遅れている説明をお聞きしました。その中で10月には移転をするというお話でありました。それに伴う先ほどの補正予算もありましたけれども、もう少し詳しくその現状をお聞きしたいと思います。また、今後の見通しについてもお聞きをしたいと思います。
 2番目に圏域の老人福祉施設の管理運営の検討状況であります。このことについて、私は一昨年11月に、施設の一元的な管理運営についてお聞きをしております。
 その折に、以前同僚議員が、「これらの施設について、歴史的経過があるとは思いますが、複雑な組織構造になっておりまして、公の施設は、出来る限り一本化すべきだと思うが、見直しをする予定はあるか」という質問をされておりまして、連合長は、それには「役割分担が非常に分かりにくくなっている。歴史的な経過もあり、直ちに新たな運営形態へ移行することは容易ではない。しかし、介護保険制度など新しい制度の施行などの社会の仕組みの変化する中、時代の要請に対応する方策を模索する必要がある。広域連合や事業協会の施設整備が一段落をした段階で、事業協会とともに広域連合としても検討する」と答えておられましたし、私の質問に、「高瀬荘に続き鹿島荘の改築が終了した時点で、事業協会と見直し検討を相談していく。指定管理者制度などを含めて管理運営を検討されることと考える」とご答弁をいただいております。
 その後の検討状況について、先ほど冒頭のごあいさつにも、この指定管理者のことについてお話がありましたし、この後の全協でもお話があるとお聞きをしております。このことについて見通し等、全協以前のところで話せる範囲でお聞きをしたいと思います。これで第1回目の質問を終わります。
議長(大厩富義君) 質問が終わりました。白澤富貴子議員の持ち時間は、残り28分といたします。
 白澤富貴子議員の質問に対する答弁を求めます。
 連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) 介護保険事業についてのご質問に順次お答えを申しあげます。
 まず、第5期介護保険事業の主な改正点と取り組み状況についてのお尋ねでございます。国では、高齢者が要介護状態になっても、可能な限り住み慣れた地域において継続して生活できるよう、介護、予防、医療、生活支援サービス及び住まいの5つを一体化して提供する地域包括ケアの考え方に基づき、第3期計画策定時に定めました平成26年度までの目標達成に向けて継続的に取り組むこととしております。
 当広域連合では引き続き、介護保険財政の安定化、広域化による介護保険事務の効率化を進め、広域圏内の住民の皆様が同じ負担で同一の介護サービスが受けられる介護保険を目指して、地域の皆様が安心して介護サービスを受けられる体制の整備を進めるための第5期介護保険事業計画を策定いたしました。
 具体的な取り組みとしましては、サービス基盤の整備として、まず、特別養護老人ホームでは、松川村に60床の施設を新設するとともに、白馬村にあります白嶺の20床の増床を予定しており、合わせて80床の増床となるところでございます。
 なお、特養への入所希望者は5月時点で313人、そのうち要介護4及び5で、在宅でお待ちの方は89人となっており、概ねこの数を満たすことができるものと考えております。
 また、認知症対応型、グループホームにつきましては、昨年11月に、第5期計画の前倒しとして大町市に定員18人で施設が整備されており、大北管内の総定員は57人となっております。
 認知症対応型、デイサービスにつきましては、1か所は池田町に定員8人、また1か所は白馬村あるいは小谷村に定員12人で計画に見込んでおり、これにより、現在の7事業所から9事業所になります。
 また、小規模多機能型居宅介護は、3か所を予定しており、既に1か所は池田町に開所済みであり、今後、大町市、白馬村でそれぞれ1か所の整備を予定しております。
 短期入所生活介護、ショートステイにつきましては、松川村に新設の特養への併設として20床を見込んでおり、大北管内の総定員は92人となります。こうした基盤整備により、要支援の方から要介護の方まで、利用者がより自由に施設あるいは事業所を選択ができることになり、サービス給付の向上に繋がるものと考えております。
 次に、介護予防の取り組み状況についてのお尋ねでございます。
 年々保険給付費は大幅な伸びを示しておりますが、こうした中で最も重要な対応策は、議員ご指摘のとおり介護予防であり、このことがひいては保険給付費増加の抑制に繋がるものと考えております。
 介護予防につきましては、地域支援事業として、現在、市町村に委託し実施しているところでありまして、各市町村の地域包括支援センターが中心となって取り組んでいただいております。
 関係市町村における事業内容や取り組み状況についてご説明いたしますと、まず、介護予防事業には、通所型介護予防事業、訪問型介護予防事業、介護予防普及啓発事業、地域介護予防活動支援事業など7事業があり、このうち、具体的に実施されている事業につきまして一例を申しあげますと、通所型介護予防事業では、大町市では筋力向上トレーニング教室を427回開催し、受講人員は延べ1,971人、また、池田町では運動機能向上事業を開催し、参加者は延べ100人、また、松川村では介護予防教室を開催し、延べ840人、白馬村ではまめった講座を開催し、延べ152人、小谷村では運動機能向上事業を開催し、延べ542人がそれぞれ参加するなど、それぞれ市町村独自の取り組みが進められております。
 平成23年度、昨年度の各市町村で行われた介護予防事業の総数は、大町市では事業数では11事業、参加延べ人数は6,590人、池田町では12事業で8,575人、松川村は12事業5,504人、白馬村は9事業5,248人、小谷村は5事業1,854人となっており、それぞれの事業が工夫をこらして展開されており、今後も市町村と連携を図り、より地域に根差した事業を展開してまいりたいと考えております。
 次に、保険給付費の伸びについての分析についてのお尋ねでございますが、今回の第5期介護保険事業計画を策定するに当たりましても、計画した利用者数や利用回数、また、保険給付費が実際にどのくらいの実績となったかを分析し、その結果を今回の計画に反映しております。その分析結果では、要因として要介護認定者の増加や基盤整備に伴い、給付費が伸びたものと判断しております。
 次に、数値目標を設定してはどうかとのご提案でございます。今後も保険給付費の増加が予想される中では、数値目標を掲げ、取り組むことは有効な手段と考えております。
 しかし、実際の導入にあたりましては、具体的な数値目標の設定や取り組みの内容などについて、慎重に検討することが必要であり、各市町村や地域包括支援センター連絡会などで十分協議して対応してまいりたいと考えております。
 また、広域連合としてより良い事業を推進すべきとのご提案につきましては、現在、各市町村や地域包括支援センターで取り組まれている介護予防事業などのうち、より効果的な事業につきまして情報を共有することにより、圏域全体の地域支援事業の充実向上を図って参りたいと考えております。
 更には、井戸端かいご4月号でも紹介いたしました介護予防のために、各地域ごとに住民の皆さんが取り組まれる自主事業の啓発、そして促進に努めてまいります。
 次に、介護保険料の今後の見通しとその対応策についてのお尋ねにお答えいたします。
 今回、被保険者の皆様にはご負担をお掛けしますが、第4期には据え置きました介護保険料につきまして、第5期計画期間における保険料の考え方として、保険料段階を細分化することにより、第1段階と第4段階を除いた全ての保険料段階において、広く薄く、保険料をご負担いただくこと、また、税制改正に伴う保険料の激変緩和措置を第5期計画期間においても継続することなどの措置の結果、基準となる第4段階の保険料を年額60,000円、月額では5,000円としたものでございます。
 今後の見通しにつきましては、現在約3,100人の要介護認定者は、平成29年度には3,600人を上回るものと推計されており、加えまして、基盤整備に伴う利用者の増加などにより、保険給付費は増加するものと推測されます。したがいまして、介護保険料額につきましても、同様に推移するものと考えております。
 しかし、こうした動向に対応するため、介護保険法において定められている、保険給付費に占める保険料の負担割合について、全国市長会など地方公共6団体では、国に対し介護給付費負担金について、給付費の25パーセントを確実に配分するとともに、現行の調整交付金は別枠とすることを強く要望しております。また、地域の高齢者の自立支援のために、真に必要な介護サービスの提供に努め、各市町村と連携しつつ、介護予防事業の一層の充実と保険給付費及び介護保険料の増大の抑制に努めてまいります。なお、議員からは県元気づくり支援金を活用して介護保険制度の理解を促進していく事業につきまして、お尋ねがございました。本日の本会議冒頭のご挨拶でもご説明申しあげましたが、介護保険につきましてはまだまだ利用者以外の住民の方から十分に理解されていない面も見受けられるところでございます。そうしたことから、本年度、県の地域発元気づくり支援金の助成を受け、圏域の皆様の幅広い年齢層から希望者を募集いたしまして、管内の事業所の施設を直接訪問し、実際の介護の現場を見ていただくことにより、この制度に対する理解を深めていただくよう取り組みを進めてまいります。介護保険サポーター事業を実施する中で、圏域の皆様が、介護保険そのものが高齢者を支えあう仕組みであるということについてご理解をいただき、そして保険料の負担についてもご理解いただくよう進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
議長(大厩富義君) 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) 私からは老人福祉施設についてのご質問に順次お答えをいたします。
 まず、鹿島荘改築事業の進捗状況と、今後の見通しについてのお尋ねでございます。鹿島荘改築事業は、平成23年度、24年度の2か年で計画をし、昨年6月30日から平成25年3月31日を工期として、居室及び厨房施設等入居に係る本館部分を第1期工事に、また、職員室及び会議室等管理部分を第2期工事に区分し、現在、工事を進めているところでございます。
 第1期工事は、本年6月の完成を予定していたところでありますが、昨年3月に発生しました東日本大震災の影響が大きく、仮設食堂のプレハブ資材の調達に時間を要し、予定より1か月程度納入が遅れました。このことにより、第1期工事に係る既存建物の解体工事の着手が遅れ、更には、当初予定していた基礎工事の時期が変更となったため手配済の型枠職人などが他の工事と時期が重なってしまったことなどから、23年度の計画出来高45パーセントに対し22.5パーセントの出来高にとどまり、現在約3か月の遅れが生じております。
 工事の遅れを取り戻すため、工事関係者には現在進捗にご努力いただいておりますが、24年度当初予算で計画しました7月の本館への入居者の移動は困難な状況になっております。
 したがいまして、第1期工事の完成後、10月上旬くらいを目処に、分室からの入居を見込んでいるところであります。
 当初の仮設計画では、平成25年3月まで、分室という仮設施設での運営を計画しておりましたが、1期工事の完成を本年6月と見込み、昨年11月に仮設計画の見直しを行い、1期工事完成後の7月に利用者に本館に移動していただくこととしておりました。
 しかし、この対応に伴い、仮設経費の約9か月分の節減が図れると見込んでおりましたが、現在のところ、約6か月分の経費節減となる見込みであります。
 また、昨年大町市に寄附の申し出のあった鹿島荘北側の農地につきましては、市が寄附採納を受け、鹿島荘に無償貸与いただけることとなってきております。今回の改築工事で減少した職員駐車場や付属菜園などに有効活用することとしております。現在、農地転用の手続きを進めておりますが、農地転用の許可がおり、また代替用地の交換など、地権者の合意が図られ次第、全面改築工事の外構工事と併せ一体的な整備を図るため、駐車場造成、フェンス工事等の追加工事を発注することとしております。
 今後、工事の進捗にあたり、工事の工程を見直し、特に安全面に配慮しつつ、契約工期である25年3月までには全ての工事が完成するように努めてまいります。
 次に、圏域内の老人福祉施設の管理運営の検討状況についてのお尋ねにお答えをいたします。
 圏域内の福祉施設は、介護保険法に基づく施設が10施設、生活保護法に基づく施設が1施設、老人福祉法に基づく施設が1施設の計12施設があり、それぞれ民間法人や、大北社会福祉事業協会、広域連合など設置主体や運営主体が異なっているところでございます。
 施設運営につきましては、民間は民間のノウハウを活用し、公共的団体では公的信頼性と安定性に立って、それぞれの施設の特色を活かして運営されております。
 それぞれの施設が、施設毎の特色を持ち、競争原理のもとに、お互いにサービスの質的向上を目指し運営していくことは、利用者にとりましても選択肢が広がることにつながり、意義のあることと考えております。
 一方で、公共施設のあり方につきましては、介護保険制度の創設や、地方自治法の改正による指定管理者制度の導入など、社会の仕組みも変化しているなかで、時代に対応した運営方法の見直しを図ることも必要と考えております。
 県内の養護老人ホームの設置状況を見ますと、公立、民間を含めて26施設ありますが、平成15年には15施設が公立設置でありましたが、その後、3施設が民間法人に無償譲渡され、指定管理制度の導入が3施設行われました。現在公立で直接運営している施設は15施設から9施設となっているところでございます。
 鹿島荘につきましては、全面改築を契機に今後の施設運営のあり方について、指定管理者制度の導入を含め、利用者への更なるサービスの向上と時代の変化に対応した施設運営の方法などについて、昨年12月から職員労働組合と意見交換を行いながら研究を進めております。
 また、今後、指定管理者制度を検討するうえでは、制度導入実績のある近隣の施設を参考に、検討・研究をしてまいりたいと考えています。なお、大北社会福祉事業協会をはじめ、圏域内の民間法人を含めて福祉施設の運営に熱意と意欲のある法人を検討対象とするなど、幅広い検討をしてまいりたいと考えております。以上でございます。
議長(大厩富義君) 再質問はありませんか。
 白澤富貴子議員。
13番(白澤富貴子君) 先ほどの元気づくり支援金についてでありますけれども、このことにつきまして成果を期待しております。そういった方向で取り組むという姿勢に期待もしておりますけれども、これはいつ頃からこの事業を進めるのか、その予定と、今後もこの方向を、今年、単年度だけでなく今後につなげていくのか、成果をどのように期待しながらこの事業に取り組むのかお聞きをしたいと思います。
 次に保険料の今後の見通しと対策というところでお答えいただきましたのは、今後、平成26年には今3,100人である要介護者の部分が、3,600人になると見込んでいるお話でありました。保険料の給付費に占める保険料の中の支援、介護予防に使う負担割合が25パーセントだとお答えをいただいたと記録してありますけれども、もう少しその部分を内容に沿って増やしていくことは出来ないのかどうか、このことについてそれぞれの所で各市町村が取り組んでいる内容をお聞きをしましたが、どんな成果があるのか、やはり分析等しながら良いところを目合わせをする、連絡協議会のような形で介護予防の取り組みをぜひ前向きに進めていっていただきたいと思います。この費用負担につきましても要介護者、保険料を負担する人達の25パーセントに配分することが良いのかどうか、それについても、全体的に、この成果が上がっているのかどうか、本気で取り組む姿勢をぜひ進めていただきたいと思います。先ほど連合長がお話しましたように、より効果的な事業を圏域全体の支援でやっていくお話でしたので、それについても期待をし、各地域の良いところはぜひ取り入れていただきたいと思いますので、お願いをします。
 次に、先ほど鹿島荘の中で、移転について9か月が6か月の短縮につながったということで、短縮に努めて努力をされていますが、危険のないように進めていただきたいと思います。また、代替用地に駐車場・塀を造るという件が農転と併せてありましたが、この件についても詳しくお聞きをしたいと思います。以上です。
議長(大厩富義君) 答弁を求めます。
 介護福祉課長補佐庶務係長。
庶務係長(白澤俊之君) 介護保険サポート事業でありますが、いつ頃から始められるのかというお話でございます。今回、サポーターの募集につきましては、6月上旬から1か月ほどをかけて募集を予定しております。サポーターの人員については管内で18名を想定しております。そして7月、8月にかけまして、訪問活動、管内事業所56事業所ございますが、この事業所への訪問活動を予定してまいりたい。そして9月から11月までかけまして、その活動の報告、更にはまとめ、集約をいたします冊子への掲載内容等をご協議いただき、11月末までに冊子等についても作成をし、管内全戸へ配布を予定してまいりたいと考えております。以上が介護サポート事業であります。
 続いて、予防事業のお話がございまして、25パーセントと言われた数字については、先ほど連合長答弁の中の、国の介護給付費の負担割合の関係ではなかろうかと思います。これについては先ほど連合長が言われたとおり、国で25パーセント、県で12.5パーセント、市町村で12.5パーセント、そして1号被保険者の保険料で21パーセント、2号被保険者の保険料で29パーセント、そうした構成によって運営をしているところでございます。こうした中で、先ほど答弁の中でございました内容でありますけれども、国の負担割合、調整交付金に占める25パーセントについては、現行は調整交付金を含めて25パーセントが国の負担となっております。これについて地方公共団体で今回要望している内容でありますけれども、負担割合を25パーセントとし、調整交付金部分、これについては別枠で交付をしていただきたい内容で要望をしているところであります。さきほど言われた25パーセント予防事業の関係、実質予防事業について、それぞれ市町村に交付をさせていただいているものは給付費全体の約21パーセントをもって、予防事業で市町村に委託をしている状況でございます。以上です。
議長(大厩富義君) 介護福祉課長
介護福祉課長(上野法之君) それでは私から、鹿島荘の用地の関係についてお答えをさせていただきます。鹿島荘の代替用地と言いますのは、昨年10月、住民の方から大町市に対し、鹿島荘の北側の農地について寄付の申し出をいただいており、その寄付の用地を大町市が取得し、鹿島荘に無償で貸していただくことになりました。現在の鹿島荘より北側に寄付をいただいた用地の部分、活用できるのが約1,780平米ほど増えるということになります。したがいまして、今後寄付をいただいて活用できる用地には、農地転用、また近隣の地主との一部土地の交換の必要もありますので、鹿島荘の使いやすい形にした後に、本体の今発注している工事の外構と併せて一体的な形で整備し、今後追加発注をさせていただくということで考えております。以上でございます。
議長(大厩富義君) 他にありませんか。白澤議員よろしいですか。
 白澤富貴子議員。あと2分です。
13番(白澤富貴子君) わかりました。代替用地については了解しました。
 介護予防について割合が少し違っていました。それについては21パーセントということで答弁をいただきました。21パーセントについて、国の方にぜひ少なくしないようにという要望をされている内容ですね。25パーセントについて、国が負担するのを減らさないように要望していて、介護予防については21パーセントの給付費の中の負担でやるという解釈ですか。いずれにしましても、ある程度予算を見ながらやる内容ですので、ぜひ効果のあるように具体的な進め方をお願いしたいと思います。以上で質問を終わります。
議長(大厩富義君) 以上で、白澤富貴子議員の質問は終了いたしました。
 ここで昼食のため1時10分まで休憩といたします。
休憩 午後12時10分
再開 午後 1時10分
議長(大厩富義君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 日程第7の一般質問を継続いたします。
 質問順位第2位、6番小林治男議員の質問を許します。
 小林治男議員。
   〔6番(小林治男君)登壇〕
6番(小林治男君) 大町市議会選出の小林治男でございます。2点について質問をいたしますので、明快な答弁をお願いいたします。
 はじめに、介護保険についてお聞きをいたします。
 北アルプス広域連合で運営をしております介護保険では、第5期介護保険事業計画による運営が今年度スタートいたしました。
 今年度、介護保険料の見直しが行われ、ご他聞に漏れず、私も1号被保険者の仲間入りとなりました。先日、保険料の納入通知を受け取りましたが、住民に負担を求める中で、その保険運営についてお伺いをいたします。
 まず、介護保険が利用できる要介護認定者は、この制度がスタートした平成12年度では、1,600人ほどであったものが、昨年3,000人を超え、今後3年間では3,300人を超えると予想をされております。このような中で、施設への入所を希望する待機者のことが議論をされておりますが、地域で共に支え合う制度の理念から、在宅において利用する介護サービスの提供体制が十分であるのか、まずお伺いをいたします。
 訪問介護サービスを行うホームへルパーの人数や提供事業所数は、拡充されているのでしょうか。また、デイサービスを利用するための事業所は十分足りているのでしょうか。また、更に、在宅で介護サービスを利用するためには、本人や家族と相談し、利用計画を作成し、サービス提供事業所との調整役を担うケアマネージャの不足を心配する議論が広域連合議会でもなされておりますが、その数について充足されているのか、お伺いをいたします。
 次に、介護サービスの利用者は非常に弱い立場にあり、サービス提供事業所に対して伝えたい要望もうまく伝えられない場合もあると考えますが、そのような介護サービス利用者の保護についての取り組みは、どのように行われているのかお伺いをいたします。
 また、保険料の大幅な見直しでは、介護サービスを過大に利用している事例などがあることも一因であるとの意見も聞くところですが、地域で生活を続けていくため、自立を促すための介護サービスの利用が、その目的どおりに適正に利用されているか、大北地域の状況をどの様に認識されておられるのか、また、どの様な取り組みを行っているのか、お伺いをいたします。
 2点目のごみ処理広域化についてお伺いをいたします。
 私は、何としてもごみ処理施設建設の着手に1日でも早く前進してほしいと強く願っております。そのようなことから、今年の2月に、市議会の私の会派で高知県の四万十市など3市2町1村で設置したごみ焼却施設を視察してまいりました。地域振興策への取り組みなども学んでまいりましたが、4月には他の目的ではありましたけれど、東京都武蔵野市を視察する機会がありました。武蔵野市では、市庁舎に隣接してごみ焼却施設が設置されておりました。市庁舎とごみ焼却施設が同一敷地内に建設されていましたが、1つも違和感がなく、このような場所への立地もあるのかと驚きを感じたところでございます。
 どうしても施設建設候補地が見つからなければ、市庁舎の敷地に建設を考える方法もどうかと考えさせられた次第でございます。
 今、広域連合では、手上げ方式による候補地の選定をしようとしておりますが、これは、市民が自ら出すごみの処理であることから、住民自らが検討すべきとするものであります。
 9月末を期限として候補地の推薦を3市村それぞれに求めておりますが、広域連合や3市村では、住民が自ら候補地を検討すべきとする行政の思いに対して、所管地域では、建設候補地についての自薦、他薦の様々な意見を聞くところです。せっかくその地域で協議をしようとする個々の方々の真摯な意見を孤立させては、地域での合意形成は難しいものとなってまいります。行政サイドから地域への働きかけでも様々な配慮が必要と考えますが、それぞれの協議での対応について、どのようになされていますかお伺いをいたします。
 次に、新たに掲げております、「地域での課題解決や地域振興のため、ごみ処理施設の建設を利用してください。」とする今回の新たな提案では、その振興策に対する財源負担について、どのようなお考えかお伺いをいたします。
 また、3市村のいずれかの自治会、一部地域への振興策の財源を他の市村、または2村も負担をするという合意がきちんと出来ているのでしょうか、お伺いをいたします。
 以上、よろしくご答弁をお願いをいたします。
議長(大厩富義君) 質問が終わりました。
 小林治男議員の持ち時間は、残り32分といたします。小林治男議員の質問に対する答弁を求めます。
 連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) ごみ処理広域化の推進についてのご質問に、順次お答え申しあげます。
 はじめに、建設候補地の推薦を9月末までとして3市村に依頼しているが、現在の取り組み状況はどうかとのお尋ねでございます。
 まず、関係3市村の状況につきましては、大町市では、2月の連合自治会総会におきまして今後の進め方を説明し、周知したのに続き、4月26日には連合自治会役員による先進施設の見学会として、大型バス2台で飯山市にあります、岳北広域行政組合の一般廃棄物処理施設エコパーク寒川で実施いたしました。
 また、白馬村では区長会議及び衛生組合長会におきまして、また、小谷村では地区説明会及び衛生組合長会におきまして、それぞれ各地区の役員さんを対象に、今後の候補地選定の進め方や候補地推薦の条件等について説明の機会を持たれたとお伺いしております。
 広域連合といたしましても新たな焼却施設を1日も早く建設し、効率的、安定的に運営することにより、地域住民の皆様の快適な暮らしを支えてまいりたいと考えております。
 そのため、断念するに至りました、これまでの2度の経験を教訓に、地域の皆様との対話を軸に、候補地の選定を進める方式を採用するなど、手法を大きく転換したところでございます。
 また、施設の稼動に伴う環境への影響等につきまして、十分にはご理解いただけなかったとの反省に立ち、更には、最新の一般廃棄物処理技術や施設について一層の理解を深めていただくとともに、地域全体の課題として受け止めていただけるよう、引き続き、先進施設の見学会や専門家による講演会を実施してまいります。
 次に、各地区自治会での協議状況とその見通しについてのお尋ねでございます。地域の実情を把握しております関係3市村におきまして、自治会等との具体的な検討が深められ、一般廃棄物焼却施設の受け入れとともに、地域の課題や振興策について、地域の方々のご理解を十分いただいた上で、関係3市村から広域連合へ推薦いただけるよう期待をしているところでございます。
 また、議員からは、地域で真摯に受入れを模索する動きに対し、出る杭は打たれるといった懸念についてご指摘がございましたが、これまでに得られた教訓からも、施設の受け入れを巡って住民の皆さん同士の感情的な対立を招くことは、何としても避けなければなりません。
 そのため、廃棄物焼却施設は、地域の住民生活や経済活動にとって必要不可欠な施設であり、圏域のどこかに整備されなければならないということや、最新の施設には十分な環境対策が講じられていることなどにつきまして、地域全体でご理解いただくよう関係3市村とともに十分努めてまいりたいと考えております。
 また、検討いただいている地域を決して孤立させることなく、それぞれの地域の声を十分にお聞きし、必要に応じて地域間の対話を積極的に支えるなど、必要に応じて共通の認識のもと、落ち着いた雰囲気の中で話し合いができるような環境づくりに、関係3市村とともに十分配慮して進めてまいたいと存じます。
 つきましては、地域の事情に精通されております議員各位におかれましても、地域の皆様の声をそれぞれの市村に届けていただくなど、積極的なお力添えをいただきたいと存じます。
 続きまして、地域の課題や振興策の財源についての検討はどうかとのご質問にお答え申しあげます。受け入れていただく地域の皆様のニーズに応えるため、広域連合において実施する地域振興策等に要する経費につきましては、3市村が負担することで合意されており、具体的な財源の負担方法等につきましては、年度間の平準化策を含め、今後、関係3市村において十分協議してまいりたいと考えております。
 なお、焼却施設本体の費用負担につきましては、施設基本計画では施設本体の建設費を約28億円としておりますが、このほかに、生活環境影響調査、用地取得、造成・外構工事、リサイクルセンター等の費用が必要となりますことから、総事業費は相当額に上ることとなります。この財源としましても、対象となる国の交付金の確保に努めますとともに、起債の活用などを最大限図り、その残りの負担につきましては一般財源を充てることを予定しているところでございます。
 私からは、以上でございます。
議長(大厩富義君) 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) 私からは介護保険についてのお尋ねに、順次お答えをいたします。
 まず、ホームヘルパーの人数や提供事業所数は拡充しているのかとのお尋ねにお答えをいたします。
 平成18年度の制度改正から実施しております、事業所状況調査の結果では、サービスの提供状況として、ホームヘルパーの職員数は平成21年度、12事業所で84.4人、1事業所平均7.3人でございました。23年度では12事業所で83.5人となっており、1事業所平均では7.0人と、ほぼ横ばいとなっております。
 なお、23年4月の訪問介護の業務量調査では、12事業所中、業務量が多いとの回答が2事業所、やや多いが2事業所であったのに対し、ちょうど良いは4事業所、やや少ないは2事業所、少ないは2事業所となっており、この結果からは利用者の受け入れに関しては概ね対応が可能であると考えております。
 次に、デイサービスの事業所は十分かとのお尋ねですが、22年度における事業所状況調査における通所介護の利用稼働状況では、一般のデイサービスの稼働率は74.1パーセント、認知症対応型デイサービスの稼働率は67.3パーセントとなっており、この結果からは、事業所の稼働率に余裕がありますことから、概ね充足しているものと考えられますが、今後はケアマネージャ等と連携する中で、ニーズの把握に努めてまいります。
 次に、ケアマネージャの数は充足されているかとのお尋ねでございます。
 事業状況調査の平成23年5月の調査では、管内ケアマネージャの平均ケアプラン作成件数は1人当り22人でございます。国では1人当たり平均33人を標準としており、現状では不足する状況は見られないものの、今後、高齢化の進行に伴い、認定者の増加が予想される中でケアマネージャの確保は大変重要な課題と考えております。
 こうした中で、制度発足当時から広域連合ではケアマネージャの養成講座、資格取得事前講習会を実施するなど、人材の育成にも努めているところでございます。
 次に、介護サービス利用者の保護についての取り組みでございます。議員ご指摘のとおり、介護保険を利用している人の中には、介護保険施設の対応や介護サービスの質について、要望や疑問、不満を抱きながらも、職員に対する気兼ねなどから、我慢している方も少なくないものと推測されます。そこで、平成13年度は10名でスタートをいたしましたが、現在は12名の介護サービス相談員を配置し、利用者から直接介護サービスに関する苦情や不満等をお聞きし、サービス提供者や行政との間に立って、問題解決に向けた支援を行っております。また、利用者にとりまして気軽に話せる相談相手として、管内の施設や通所事業所など54事業所を2人ひと組となり、指定の事業所を最低2か月に1回は訪問をし、直接利用者の声をお聞きし、要望や改善点などを事業所に伝え、サービスの向上が図られるよう努めております。
 次に、介護サービスの適正利用についてのお尋ねにお答えします。
 介護サービスの過大な利用があるのではないかとのご指摘もありますことから、平成18年度から介護給付適正化事業への取り組みにより、ケアプラン、それから住宅改修等の点検を行うことにより、自立支援を阻害する過剰なサービスの抑制に努めております。これにより、利用者に対する適正な介護サービスが確保され、介護給付費や介護保険料の増大を何とか抑える効果があるものと考えております。
 今後も、ケアプランのチェックや、随時、給付に関する相談を実施し、いっそう介護サービスの適正化に努めてまいりたいと考えております。
 なお、介護サービスをご利用いただいていない方からも、介護保険事業への理解を深めていただくため、本年度、県の地域発元気づくり支援金の助成を受け、介護保険サポーター事業を予定しております。この事業は、住民の幅広い年齢層から介護保険サポーターを募集し、管内の事業所を訪問していただいて、実際に介護の現場を見学していただく、またその見学した結果、それぞれの事業所の紹介をしていただくと、そのようなことから高齢者をみんなで支えている、介護保険事業への理解を深めていただくということを目的としております。更にはこの活動の成果をまとめ、管内の事業所の情報とともに冊子を作成し、全戸へ配布することにより、利用者が自由にサービス提供事業者の選択ができますよう、情報提供の充実に努めてまいります。
 私、先ほど管内のケアマネージャの数は充足しているかとのご質問に対する答弁の中で、管内のケアマネージャの平均ケアプラン作成件数は、1人22件、国では1人あたり33件を標準というふうにご説明を申しあげましたが、国では1人あたり平均35件を標準としているということでございますので、訂正をさせていただきます。以上でございます。
議長(大厩富義君) 再質問はありませんか。
 小林治男議員。
6番(小林治男君) ごみ処理施設建設の候補地の選定での地域振興策について、先ほど財源負担について答弁をいただきましたが、大町市の3月定例会、市議会において同僚議員が次のような提案をしております。現在行われているごみ袋の有料化で住民負担をお願いしている財源のうち、その一部を施設建設受け入れ地域の振興のための財源に充てたらどうかとするものでございます。ごみを出す住民が、施設建設を受け入れた地域の振興策の財源の一部を皆で負担をするとしたものであります。先に説明をいたしましたが、高知県のごみ処理施設では、その地域の自治会に対して毎年一定額の助成を、その使途を限定せず、またその使われ方の報告も求めず支出をしておりました。どのような助成方法が良いのか議論も必要ではありますが、広域連合として地域振興策を本気で行うとしている姿勢をその財源で示すことが、今、地域での協議を後押しするために必要と考えますが、お考えをお伺いしたいと思います。
議長(大厩富義君) 答弁を求めます。
 連合長。
広域連合長(牛越徹君) お答え申しあげます。地域振興策の財源負担についてのお尋ねでございます。議員にご提案いただきました、施設建設を受け入れていただく地域の振興策について、その財源の一部を関係3市村の住民全体で負担をいただくということにつきましては、幅広い受益者負担という観点からも広くご理解いただけるものと考えております。
 この点につきましては、住民の皆様の理解と合意が何よりも大切だと考えており、振興策に伴います、負担や助成の具体的なあり方と併せて、3市村で十分協議をしてまいりたいと考えております。
 また、議員からは、ごみ袋の有料化による収入の一部を活用する事例や、自治会に対して継続的に一定額の助成を行う事例をご紹介いただきました。
 広域連合では、真に地域が求める振興策につきまして、まず地域のお考えをお聞かせいただくことができるよう、あえて振興策の具体的な内容などをお示ししておりません。差し控えさせていただいております。
 これは、地域の住民の皆さん自らが、それぞれの市村と対話、協議を重ねながら、地域の魅力づくりや課題の解決につながる振興策について、固定的な発想に囚われずに考えていただきたいとの思いからでございます。
 今後、9月末までには、候補地の推薦に併せて具体的な地域振興策等の内容について市村からも提案いただくことになりますので、振興策に込められた地域の思いというものに、真摯に、真剣に耳を傾け、その提案の実現に向け、県内外の先進事例なども参考にしながら、必要となる振興策について、併せて必要となる振興策の財源等につきまして3市村と真摯に協議を続けてまいりたいと考えております。以上でございます。
議長(大厩富義君) 再質問はありますか。
 小林治男議員。
6番(小林治男君) 先ほどご答弁の中で、飯山市のエコパーク寒川に行かれたという話を聞きました。大町もごみ処理施設という言葉でやってきているのですが、このごみ処理施設という名前ですが、どうも違和感があり、市民に馴染まないのではないかと思うわけです。できれば、何か柔らかい、また環境に優しいような名前に変えていただくと、皆さん親しみが湧くのではないかと思います。できたらエコパークとは言うまでも、グリーンパークと言うのはまた大町市にもありますので、何か違う名前に変えていただくような、そんな発想転換をしていただければありがたいと思いますが、どうでしょうか。
議長(大厩富義君) 連合長。
広域連合長(牛越徹君) はい、お答え申しあげます。確かに、例えば東京都では古くから清掃工場、綺麗にするというそうしたイメージを前面に出し、そして先ほど議員からもご紹介のありましたように本当に違和感のなく、地域社会の中に、あるいは環境の中に溶け込んでいるということを私共も実感をしているところでございます。そうした中で、ごみという言葉自体、確かにイメージの面からは今日日、違和感が生じているのではないかという気もいたしております。ごみは有用な資源であるという考え方も一方に出てきておりますし、現実にリサイクル、あるいは堆肥化等を通じて、ごみそのものが従来の単なる生活から出る厄介物というイメージから、様々な資源を含んでいるという概念に変わりつつあります。そうしたことから、これを適正に処理をしていくことからも、住民の皆様にも愛され親しまれるような愛称というものも今後具体的に検討していかなければならないと考えております。その際におきましては、またご提案をいただきたいと存じます。ありがとうございます。
議長(大厩富義君) 小林議員よろしいですか。以上で、小林治男議員の質問は終了いたしました。
 質問順位第3位、16番太田伸子議員の質問を許します。
 太田伸子議員。
   〔16番(太田伸子君)登壇〕
16番(太田伸子君) 16番白馬村議会の太田伸子でございます。
 通告に従いまして、全国瞬時警報システムとごみ処理広域化の進捗状況について、2項目に関して、一般質問をさせていただきます。
 まず、1項目目の全国瞬時警報システム、ジェイアラートについてお聞きいたします。全国瞬時警報システム、ジェイアラートは、災害やミサイルの情報を瞬時に内閣官房・気象庁から消防庁、各地方自治体に発信されるシステムです。
 昨年の東日本大震災や長野県栄村の地震でも活用されました。
 また、今年に入り、北朝鮮の人工衛星問題や県内で発生した強風災害、今月の竜巻災害など立て続けに大災害が発生し、ジェイアラートの重要性が浮上してきました。
 各市町村には、政府の指導により、平成23年6月には機械・設備、いわゆるハード面の整備が完了しています。
 広域では、平成23年度、国の第3次補正予算により、1月臨時会において予算化されています。
 広域消防本部における、このジェイアラートの設置完了時期はいつを予定されているのでしょうか、お尋ねいたします。
 また、本格稼働はいつ頃になるのか併せて伺います。
 次に、ジェイアラートの仕組みにつきましてお聞きします。国から警報が発信されたとき、どのような経路により、どこに到着し、どのような形で活用がされるのか具体的にお聞かせください。
 また、地方自治体に整備された平成23年6月と広域連合設置時期との違いについてお聞かせください。
 次に、ごみ処理広域化の進捗状況についてお伺いいたします。前の大町市議会の小林議員と重複するところがありますが、よろしくお願いいたします。広域ごみ処理施設建設候補地の選定で、白馬の飯森、大町の三日町が断念され、予定より大幅に遅れています。白馬山麓の施設、大町の施設は老朽化し、限界になっています。
 新たな候補地選定の方法の発表から、私の住んでいる地区でも、何回か場所やごみ処理施設について、住民全ての方々と初めて話し合いをもちました。
 話し合いをする中で気がついたことは、何年も前から飯森や三日町が候補地にあがり、ごみ処理施設候補地の情報は流されていました。しかし、私の地区に集積場があり、候補地から離れていることもあって、候補地に対する関心、ごみ処理施設に対する関心が非常に薄いということが判りました。それともう1つは誤った認識や情報が非常に多く、そちらの方に関心を持たれている方も多く見られました。
 この、地区からの推薦方式のおかげで、地区の話し合いがもたれ、地区の課題・将来も話し合うことができ、今も話し合っています。
 9月末が締め切りという時期で、各地区検討の段階とは思いますが、広域としての進捗状況や各3市村の様子を教えていただきたいと思います。
 また、これから、より前向きに地域の課題や振興策が検討され、複数の候補地が推薦された場合、振興策に期待をして推薦するということになると思うのですが、候補地が何か所かになった場合、関係3市村絞り込みの方法はどのようにされるのかお聞きいたします。
 以上で1回目の質問を終わります。
議長(大厩富義君) 質問が終わりました。太田伸子議員の持ち時間は、残り33分とします。
 太田伸子議員の質問に対する答弁を求めます。
 連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) ごみ処理広域化の進捗状況についてのご質問に、順次お答え申しあげます。
 はじめに、広域ごみ処理施設建設候補地選定の進捗状況についてのお尋ねにお答えいたします。
 先ほどの小林議員への答弁と一部重複いたしますことを、お許しいただきたいと存じます。関係3市村における現在の状況でございますが、大町市では説明会のほか、連合自治会での先進施設の見学会、白馬村では、区長会議と衛生組合長会、小谷村では、地区説明会、衛生組合長会など、地区の役員の皆さんを対象に、説明を実施していただいております。
 広域連合では、3市村の住民の皆様に、より正確な情報をお伝えするとともに、一般廃棄物処理施設について更なるご理解をいただくため、今年度も引き続き専門家による講演会と先進施設の見学会を計画しております。
 講演会は、3市村で合わせて4会場を予定しており、講師には、日本環境衛生センターの速水章一氏をお招きし、参考となる多くの事例を交えながらわかり易くお話しいただくこととしております。
 見学会では、当広域と同様にストーカー方式を採用しております、石川県金沢市の西部環境エネルギーセンターと、同じくストーカー方式の岐阜県山県市の新クリーンセンターの2か所を計画しております。このうち金沢市の施設は、この5月に本格稼働したばかりの最新施設であり、市街地に囲まれた環境に立地している状況を見学いただくこととしております。また、山県市の施設は、広域連合が現在計画しております施設と処理能力がほぼ同規模であるだけでなく、この大北地方と同じく、自然環境の豊かな地域で稼働している状況をご視察いただきます。できるだけ多くの皆様にご参加いただき、少しでも理解の促進につながりますよう努めてまいります。この見学会への応募状況につきましては、金沢市の施設では、受付開始4日目で既に40名の定員を超えており、関心の高さが窺えるところでございます。
 また、この見学会の前に、東京都23区清掃組合の焼却施設であります、葛飾清掃工場や渋谷清掃工場などを職員が視察してまいりました。いずれの施設も、マンションなどが隣接して立地しており、地域に違和感なく溶け込んでいる形となっておりますことに、認識を新たにしたとの報告を受けたところでございます。
 先進施設の見学会におきましては、立地環境等にも着目しながらご視察いただくことにより、理解を深めていただけるものと期待しております。
 次に、関係3市村において、それぞれ複数候補地となった場合の選定方法はどうかとのご質問でございます。
 まず、それぞれ3市村内で候補地が複数あった場合、それぞれの市村が主体的に判断することとなります。また、広域連合に候補地が推薦された後の候補地の選定につきましては、広域連合で行うこととなりますが、選定にあたりましては、推薦された候補地の住民の皆様にもご理解いただけるよう、あらかじめ客観的な判断基準を設け、合理的な仕組みを検討することが必要であると考えています。以上でございます。
議長(大厩富義君) 消防長。
   〔消防長(栗林伸夫君)登壇〕
消防長(栗林伸夫君) 私からは、ジェイアラート、全国瞬時警報システムに関するご質問にお答えをいたします。
 ジェイアラートは、一部地域を対象に平成19年2月に運用が開始されました。総務省消防庁では、平成22年12月にシステムの高度化が完了しましたことから、未整備の全国1,381市町村への整備を開始し、平成23年6月には、東日本大震災の影響のあった一部の県を除き、ほぼ全ての地方自治体で機器の整備が完了し、大北地域5市町村にも設置されております。
 ジェイアラートは緊急地震速報、弾道ミサイル情報といった、対処するのに時間的余裕のない事態が発生した場合に、通信衛星を用いて瞬時に情報を送信し、市町村の同報系行政無線を自動的に起動することにより、国から住民まで直接に、瞬時に緊急情報を伝達することができるという点が最大の特徴となっております。住民に早期の避難や予防措置などを呼びかけ、被害の軽減に貢献することが期待されており、大規模な自然災害では音声で警告し、国民保護情報等はサイレンで警報されます。
 平成23年3月に発生した東日本大震災の被災地では、停電により情報収集が困難を極める中、ジェイアラートにより大津波警報を受信し、即時に手動操作により同報系行政防災無線を活用して、住民に避難を呼びかけることができたとの事例も報告されております。このように衛星通信による情報伝達の有効性が明らかになったところでありますが、庁舎そのものが大きな被害を受けるような事態も考えられますことから、情報手段の多重化を図るため、全国の消防本部にもジェイアラートの追加整備が決定されました。
 当広域消防本部では、国の平成23年度第3次補正予算による補助を受け、本年6月には設置工事を行うこととしております。
 本格的稼動につきましては、7月中を予定しております。
 大規模災害発生時におきましては、消防本部として、その消防力を最大限に発揮して、住民の生命及び財産を守り、被害を最小限にとどめる必要があります。そのためには、発災とともに人員、施設、車両、装備等の消防力が迅速に確保することが必要となります。消防本部に設置されますジェイアラートから管内5市町村の同報無線を直接起動することはシステム上できませんが、職員に自動的にメール送信により情報提供ができますので、非常招集の時間短縮が図られ、迅速な対応が可能となります。
 また、消防本部から各消防署に瞬時に情報提供が可能となりますことから、本部はもとより各署と市町村が緊急情報を共有するとともに、住民の避難や災害対応のため緊密な連携により、同報無線での広報と併せて消防車両を用いた広報活動を実施し、情報の伝達できない地域が生ずることのないよう努めて参りたいと考えております。以上でございます。
議長(大厩富義君) 再質問は、ありませんか。
 太田伸子議員。
16番(太田伸子君) 広域のごみ処理のことですが、ちょうどこの議場に関係3市村の市長、村長さんがおられますので、ごみ処理施設建設の候補地の選定について2回断念しているというところを踏まえて、ごみ処理広域化推進に対する考え方、ご決意など、それぞれご答弁いただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 連合長。
広域連合長(牛越徹君) ごみ処理広域化推進に対する3市村としての考え方、あるいは決意について、まず私から順次お答え申しあげます。
 大町市といたしましても、広域連合として新たな焼却施設が1日も早く建設され、そして安定的に市民の暮らし、そして地域の経済を支える、そうした施策をきちんと進めてまいりたいと考えております。
 そのため、議員ご指摘にありましたように、断念するに至りましたこれまでの2度の経験を教訓に、地域の皆様との対話を軸に候補地の選定を、関係3市村と共に連携を取りながら進める方式に大きく転換をしたところでございます。
 また、施設の稼動に伴う環境への影響等につきまして、十分にはご理解いただけなかったとの反省に立ち、また、更には最新の一般廃棄物処理技術や施設について、一層の理解を深めていただくとともに、地域全体の課題として受け止めていただくよう、引き続き、関係3市村の間でしっかり連携しながら、先進施設の見学会、あるいは専門家の講演会などを実施してまいります。
 大町市といたしましても、市内いくつかの地区におきまして、勉強会などが予定されておりますが、今後、こうした場で検討が深められてまいりますことから、地域の課題等に真摯に耳を傾け、地域の思いといったものの実現に向けた様々な施策について、有効な財源の確保なども併せて検討しながら、積極的な取り組みを進めてまいる決意でございます。
 私からは以上でございます。
議長(大厩富義君) 白馬村長。副広域連合長。
副広域連合長(太田紘熙君) 広域連合長の定例会開会にあたってのごあいさつ、そして小林治男議員への質問に対する答弁で、全てお答えがされていると理解をしております。重複をいたしますけれども、白馬村としては、大勢の方がごみ処理施設建設の必要性を感じておられる方が大勢おいでになるかと理解をしております。更にそうした村民の皆さんにご理解を深めていただくために、更に視察・研修、そして講演会等の開催をしながらあらゆる視点からの情報提供をし、そして村民の皆様にもご理解をいただき、客観的な判断の元に地域としての受け入れに必要な色々な諸条件、振興策等をベースにした合意形成をしていただけるならば、我々白馬村も窓口となって広域連合の方へその意向を上げていき、慎重な議論をさせていただきたいと、このように思っております。重複いたしますけれども、村といたしましては、今年の1月24日に広域連合のごみ処理広域化経過説明を皮切りに、2月の14日には広域ごみ処理施設に関する講習会、そして4月13日の区長会、その後の衛生組合長会議等でも、ごみ処理場建設についての持っている情報を流しながら、新しい手法でのごみ焼却場建設についてのご理解のお願いをしたところであります。過去の2回の轍を踏まないように、なんとしても施設建設に向けて前向きに進めるような姿勢で取り組みを進めてまいりたい、このように思っているところでありますので、よろしくお願いをいたします。
議長(大厩富義君) 小谷村長。副広域連合長。
副広域連合長(松本久志君) 小谷村の立場から申します。人口約3,000余の小谷村にとって、ごみの処理施設の広域化は避けて通れないと考えておりますし、村民もまたそのように考えているはずでございます。小谷村の住民に対しては、大町市、白馬村と同様、今までも必要性等説明をしてまいったつもりであります。また、今後開かれる予定の講演会、視察に対しても、現在、村民に対して毎日のように呼びかけをしているところでございます。そのような中で1つ、誤解があり、村民が十分理解していなかったという点は、現在のごみ処理施設が維持・補修さえすればいつまでも使えるのではないかという、そのような理解があり、これは非常に間違いでございまして、今、大きな故障で停止してしまえば何か月稼動できないか、そのような状況にいつ至るとも判らない状況であると説明しましたところ、最近は理解が進んでいるのではないかと考えております。そのような中で小谷村自体は、土砂災害防止法等、法規制、また立地条件について難しい面もございますが、必ずや住民の皆さんに理解をしていただいて、立地について手を挙げていただける、そのように私は思っております。また、私もそのようなつもりでこれからも一生懸命働きたいと思っております。必ずやこの9月までの、この限られた期間の間に各自治体から候補地が出る、そのような思いでこれからも進めてまいります。以上でございます。
議長(大厩富義君) 再質問はありますか。
 以上で、太田伸子議員の質問は終了いたしました。
 以上をもって、本5月定例会に付議されました案件は、すべて終了いたしました。
 ここで、広域連合長のあいさつを受けることといたします。
 広域連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) 5月定例会の閉会にあたりまして、一言ごあいさつを申しあげます。
 本定例会におきましては、専決処分の報告や条例案件、補正予算案をご提案申しあげましたが、いずれも原案のとおりご承認、ご可決いただきましたことに、改めて厚く御礼申しあげます。
 ご審議いただきました内容や、一般質問でのご意見、ご提言につきましては、今後の広域行政の運営の中で十分活かしてまいる所存でございます。
 広域連合といたしまして、現在いくつかの課題がございます。
 介護保険制度につきましては、第5期介護保険事業計画に基づく基盤整備や充実したサービスの提供、また、新規事業であります介護保険サポーター事業などにより、住民の皆様のご理解をより一層深めていかなければなりません。
 常備消防につきましては、消防救急無線デジタル化の着実な整備が課題でございます。
 また、広域ごみ処理施設建設につきましては、引き続き住民の皆様にご理解をいただき、新たな建設候補地の選定に誠心誠意取り組み、全力を尽くして解決に努めてまいります。
 更に、養護老人ホーム鹿島荘では、引き続き全面改築事業の円滑な進捗を図ってまいります。
 市町村財政がなお厳しい環境にあります中、これら当面する課題に丁寧に対応し、住民福祉の向上に努めてまいる所存でございます。
 新緑のまばゆい季節となり、間もなく市町村議会6月定例会を迎えるにあたり、議員各位におかれましては十分健康にご留意いただき、広域行政発展のため、また、圏域住民の福祉向上のため、一層のご尽力を賜りますようお願い申しあげ、閉会のごあいさつといたします。誠にありがとうございました。
議長(大厩富義君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。議員各位のご協力に感謝を申しあげます。
 これにて、平成24年北アルプス広域連合議会5月定例会を閉会といたします。大変ご苦労さまでした。
閉会 午後2時6分
平成24年5月21日

議会議長 大 厩 富 義

 8番 甕  聖 章

10番 矢 口  稔
 

■お問い合わせ■
・総務課総務係
(議会事務局)
電話:0261-22-6764
   
 


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