北アルプス広域連合議会
平成24年7月臨時会議事録
北アルプス広域連合議会
平成24年7月臨時会議事日程

平成24年7月19日
 

日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定

日程第3 広域連合長あいさつ
日程第4 議案の上程、説明、質疑、委員会付託又は討論、採決
議案第20号 副広域連合長の選任について
議案第21号 損害賠償の額を定め和解することについて
議案第22号 財産の取得について
議案第23号 北アルプス広域連合葬祭場設置及び管理に関する条例の制定について
議案第24号 平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算(第3号)


本会議出席者名簿
出席議員(17名)
1番 大厩富義君 2番 竹村武人君
3番 平林英市君 4番 和田俊彦君
5番 大和幸久君 6番 小林治男君
7番 荒澤 靖君 8番 甕 聖章君
9番 服部久子君 11番 平林寛也君
12番 榛葉良子君 13番 白澤富貴子君
14番 下川正剛君 15番 松沢貞一君
16番 太田伸子君 17番 宮澤治男君
18番 藤原賢司君
説明のために出席した者
広域連合長(大町市長)   牛越 徹君
副広域連合長(池田町長) 勝山隆之君
副広域連合長(松川村長) 平林明人君
副広域連合長(白馬村長) 太田紘熙君
副広域連合長(小谷村長) 松本久志君
会計管理者(大町市会計管理者) 伊藤悦男君
事務所長兼総務課長 宮坂佳宏君
消防長 栗林伸夫君
消防本部総務課長兼庶務係長 倉科孝志君
介護福祉課長兼審査係長 上野法之君
鹿島荘所長 大日方宗仁君
虹の家事務長 松田俊郎君
介護福祉課長補佐兼庶務係長 白澤俊之君
総務課企画振興係長兼介護福祉課介護保険係長 小林 満君
総務課長補佐兼会計係長 西澤美千夫君
総務課長補佐兼ごみ処理広域化推進係長 西山 孝君
総務課長補佐兼土木振興係長 吉原 稔君
総務課長補佐兼総務係長 宮本和紀君
事務局職員出席者
書記 佐藤 聡君    書記 蒔苗 剛君

本日の会議に付した事件
議事日程記載のとおり

開会 午前10時00分
議長(大厩富義君) おはようございます。ただいまから北アルプス広域連合議会平成24年7月臨時会を開会いたします。
 本日の出席議員は、17名であります。よって、定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。なお、欠席、遅参等については、所長に報告いたさせます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 報告いたします。10番矢口稔議員が、都合により本日欠席の届け出がされております。以上です。
議長(大厩富義君) 続いて、理事者等の欠席、遅参等については、所長の報告を求めます。
所長。
所長(宮坂佳宏君) 報告いたします。正副連合長は全員出席をしております。以上です。
議長(大厩富義君) これより、本日の会議を開きます。
日程第1 会議録署名議員の指名
議長(大厩富義君) 日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。
 会議録署名議員は、連合議会の会議規則第102条の規定により、議長において9番服部久子議員、11番平林寛也議員を指名いたします。
日程第2 会期の決定
議長(大厩富義君) 次に、日程第2「会期の決定」を議題といたします。
 本臨時会の会期等議会運営につきましては、去る7月11日に議会運営委員会を開催願い、ご審議を願っておりますので、議会運営委員長に報告を求めることといたします。
 議会運営委員長。
   〔議会運営委員長(宮澤治男君)登壇〕
議会運営委員長(宮澤治男君) おはようございます。議会運営につきましては、去る7月11日に議会運営委員会を開催し、本7月臨時会の会期日程等について審議をしておりますので、審議の概要についてご報告いたします。
 本臨時会の会期は、本日7月19日の1日であります。
 本臨時会に付議されております案件は、人事案件1件、事件案件2件、条例案件1件、予算案件1件の合計5件でございます。議会運営委員会では、これを了承しております。
 各議案については委員会付託はせず、本会議で審議のうえ、採決することといたします。
 審議の概要は以上であります。よろしくご賛同のほどをお願いいたします。
議長(大厩富義君) ただいまの議会運営委員長の報告に対し、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期等につきましては、議会運営委員長報告のとおり、本日7月19日1日限りとし、議会運営につきましても、報告どおり決することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって、本臨時会の会期は、本日1日と決定いたしました。
日程第3 広域連合長のあいさつ
議長(大厩富義君) 次に、日程第3「広域連合長のあいさつ」を受けることといたします。
 広域連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) 本日、ここに広域連合議会平成24年7月臨時会が開催されるにあたり、一言ごあいさつを申しあげます。
 議員各位には何かとご多用の中にもかかわらず、ご参集をいただきまして厚く御礼を申しあげます。
 まず、6月24日執行の池田町長選挙におきまして、勝山隆之町長が厳しい選挙の結果、見事再選の栄に浴されました。心からお祝い申しあげます。
 引き続き、町政の発展並びに北アルプス広域の振興のため、ご尽力いただきますようご期待申しあげます。
 さて、県におきましては、現在、第6次保健医療計画の策定を進めております。これは、国の基本方針に基づき、平成25年度から5か年の医療体制や医療提供体制及び医療圏の設定などを計画に定めるものであります。国の方針によりますと、医療圏の設定では、人口規模で20万人、医療圏外への患者の流出率が20パーセント以上であるかどうかなどを基準として第2次医療圏の見直しを求めております。
 県ではこれに沿い、5月に開催されました保健医療計画策定委員会では、現在、それぞれ独立した医療圏であります大北地域と松本地域との統合なども例として示され、議論が行われました。
 こうした状況を受けまして、急遽、大北地域の医療関係者との意見調整を行い、地域包括医療協議会大北支部と当広域連合の連名により、7月6日に阿部知事に対して、第2次医療圏の見直しは、地域住民が受けている医療サービスの低下が大きく懸念され、地域医療のみならず、生活圏の崩壊につながる恐れがあることから、地域の実情を十分考慮して慎重に検討するよう強く要請いたしました。
 要請活動には、広域連合構成市町村の理事者、議会議長の皆さんのご参加をいただきますとともに、宮澤、諏訪両県議にも同席いただき、ともに地域の危機感を訴えたところでございます。こうした要望は、当地域に続き、上伊那地域、木曽地域からも行われ、7月12日に開催されました第2回の保健医療計画策定委員会では、従来どおり大北地域を一つとする現在の第2次医療圏を維持することとして計画を策定することが決定されました。
 皆様方のご理解、ご協力に深く感謝申しあげます。
 大北地域の住民が第2次医療圏に求める保健医療が、この圏域内で完結することを目指すことが、安心して、安全に暮らすことができる地域づくりに直結するものであります。
 今回の新たな保健医療計画の策定を契機としまして、医師や看護師など医療従事者の確保、救命、救急医療の重要な一翼を担う地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の早期整備などの課題に対して、今後も市町村が連携し、大北医師会、歯科医師会、薬剤師会など医療関係者とともに、県からの強力な支援を求めながら、当地域の医療提供体制の充実に努めてまいりたいと考えております。
 本臨時会で提案をいたしております消防関係について申しあげます。
 消防車両や資機材の整備につきましては、消防本部内に設置しております消防施設整備検討委員会において、年次計画を作成し、充実・強化に努めております。
 昨年度の南部消防署の高規格救急車の更新に続き、本年度は、老朽化しておりました北部消防署の水槽付消防ポンプ自動車を更新することといたしました。去る6月18日に入札を行い、落札者が決定しましたことから、本臨時会において財産取得について議案を上程いたしております。
 今回購入いたします水槽付消防ポンプ自動車は、圧縮空気泡消火装置を搭載し、高い消火能力を有しており、少ない水で効率のよい消火活動が可能となり、今まで火災現場で起きておりました放水による被害の防止に有効であります。また、油圧救助器具を積載し、交通事故等、広範囲な災害に対応することが可能となります。今後も各種災害における人的、物的被害の軽減が図られますよう更なる充実に努めてまいります。
 消防救急デジタル無線整備の進捗状況につきましては、現在、工場におきまして既に無線機器の製造が始まっており、また、無線局の開設免許につきましても、信越総合通信局と協議を重ねた結果、先月22日に免許の申請をいたしました。
 今後も、関係機関と定期的に会合を開催するとともに、協議、調整を綿密に行い、工期内に工事が完成するよう進捗に努めてまいります。
 次に、養護老人ホーム鹿島荘について申しあげます。
 本年2月に発生いたしました鹿島荘入所者の死亡事故につきまして、ご遺族と協議を進めてまいりました。
 このたび、施設開設者として損害を賠償することについて協議が整いましたことから、損害賠償の額を定め和解することにつきまして、議案を上程いたしますとともに、賠償に要する経費を補正予算に計上いたしました。
 事故原因の分析をはじめ、再発防止策につきましては、現在、施設利用者事故調査委員会におきまして調査を進めているところでございますが、鹿島荘におきましても職員による入所者の安全確保策の検討を行っており、事故の再発防止に向け、施設をあげて努めてまいる所存でございます。
 全面改築事業につきましては、本館の躯体工事のコンクリート打設がほぼ終了し、現在、屋根工事並びに内装工事を進めているところでございます。
 東日本大震災の影響を受け、仮設食堂用のプレハブ資材の納入時期が1か月ほど遅れたことなどにより、本館工事は現在、3か月ほど工程に遅れが生じており、分室から本館への入所者の移転は、当初計画しました7月から、9月下旬から10月上旬となる見込みであります。このため、この期間の分室に係る経費などを補正予算に計上したところでございます。
 次に、葬祭場について申しあげます。
 5月21日開催されました広域連合議会全員協議会におきまして、北アルプス広域連合施設の指定管理者制度の検討状況について、ご説明を申しあげましたが、広域連合で運営しております施設への制度の導入について、引き続き研究検討を進めてまいりました。
 検討対象施設の一つであります葬祭場につきましては、民間事業者の持つ能力を活用することによる利用者のサービスの向上と、指定管理料に上限を設定することによる、市町村負担の抑制を図るため、新年度から制度の導入を目指すこととし、葬祭場の設置管理条例の改正案を本臨時会に上程いたしております。
 葬祭場は人生の終焉を迎える場所であり、重要な施設でありますことから、指定管理者の選定審査にあたりましては、審査委員には、行政以外からも選任し、適切に業者選定を進めることとしており、所要の経費を補正予算に計上したところでございます。
 今後も、広域連合が所管する施設につきまして、民間事業者等が有するノウハウを活用することにより、住民サービスの向上が図られ、施設設置の目的を効果的に達成することができる指定管理者制度の導入について、引き続き研究検討を行ってまいりたいと考えております。
 本臨時会におきまして、ご審議をお願いいたします案件は、再選を果たされました池田町勝山隆之町長を副広域連合長にお願いする人事案件1件のほか、事件案件2件、条例案件1件及び予算案件1件の計5件でございます。
 議案につきましては、上程の際にご説明いたしますので、よろしくご審議の程お願い申しあげます。
日程第4 議案の上程、説明、質疑、討論、採決
議長(大厩富義君) 次に、日程第4「議案の上程、説明、質疑、討論、採決」を行います。
 最初に、議案第20号「副広域連合長の選任について」を議題といたします。本案は、勝山池田町長の一身上に関する案件でありますので、勝山町長の退席を求めることといたします。
   〔池田町長(勝山隆之君)退席〕
議長(大厩富義君) それでは、所長に本案の朗読をいたさせます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 朗読いたします。議案第20号副広域連合長の選任について、次の者を北アルプス広域連合副広域連合長に選任したいので、北アルプス広域連合規約第12条第3項の規定により、議会の同意を求める。平成24年7月19日提出、北アルプス広域連合広域連合長。記、住所、池田町大字池田4367番地の2、氏名、勝山隆之、生年月日、昭和21年6月24日、以上でございます。
議長(大厩富義君) 次に提案理由の説明を求めます。
 広域連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) 議案第20号副広域連合長の選任につきまして、提案理由のご説明を申しあげます。
 ただいま朗読をいたしたとおりでございますが、広域連合規約第12条第3項により、「副広域連合長は、広域連合長が議会の同意を得て、関係市町村の長のうちから選任する」となっております。
 また、副広域連合長の任期は、市町村の長としての任期となっております。
この度、任期満了に伴い、池田町町長選挙が6月24日執行され、池田町長に勝山隆之氏が再選されました。
 よって、今回、北アルプス広域連合の副広域連合長として選任を願うものでございます。
ご同意を賜りますようお願いを申しあげます。
議長(大厩富義君) 本案について、ご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、人事案件でありますので、討論を省略し、直ちに採決を行いたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。これより採決を行います。
 議案第20号、副広域連合長の選任について、原案に同意することにご賛成の方の起立を求めます。
   (起立全員)
議長(大厩富義君) 起立全員であります。
 よって、議案第20号は、原案のとおり同意することに決しました。
 ここで、勝山町長の退席を解きます。
   (勝山池田町長着席)
議長(大厩富義君) ここで、勝山池田町長に申しあげます。ただいま、副広域連合長の選任については同意されましたので、その旨をお伝えいたします。
 次に、議案第21「号損害賠償の額を定め、和解することについて」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました議案第21号損害賠償の額を定め和解することにつきまして、地方自治法第96条第1項12号及び13号の規定に基づき、議会の議決をお願いするものでございます。
 本年2月24日午前1時50分頃、鹿島荘入所の90歳の女性が、外へ出て行方不明となり、同日午前8時、施設西側の水田に倒れていたところを発見され、市立大町病院へ緊急搬送するも低体温症にて死亡となった事故について、ご遺族3人のお子様と北アルプス広域連合が損害を賠償し和解するものであります。
 和解の内容は、北アルプス広域連合は損害賠償請求者に対し、損害賠償額1,485万円を支払い、損害賠償請求者は北アルプス広域連合に対し、その他の請求は一切しないとするものでございます。損害賠償につきましては、加入をしております保険会社及びその顧問弁護士との協議の上で、ご遺族と相談を重ねてまいりました。このたび、ご遺族3人の方からご理解をいただけることとなったものでございます。
 なお、このご議決いただきました後に、広域連合からはご遺族への支払いを行います。その後、その額と同額を保険会社から広域連合が歳入として受けることとし、議案第24号で補正予算として計上しております。
 以上、ご説明を申しあげましたが、ご議決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
 和田俊彦議員。
4番(和田俊彦君) 和解金をお支払いするということですけれども、損害賠償請求者が3名おられますが、金額について1,485万円は代表者の方にお支払いするのか、あるいはこの3名の方に分けてお支払いするのか、そこをお聞かせください。
議長(大厩富義君) 介護福祉課長。
介護福祉課長(上野法之君) 損害賠償につきましては、請求者が3名おられますけれども、法定に従いまして1人495万円ずつ、3名の方にそれぞれ支払うということでございます。以上です。
議長(大厩富義君) 他にございませんか。
 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 3点ほど伺いたいと思います。1点目は1,485万円の賠償額の設定根拠について、説明いただきたいと思います。それから事故の原因究明と今後の対策等については、どのような経過になっているのか説明をいただきたいと思います。3点目は、この件に関しましては退職された所長が戒告という処分を受けておりますけれども、この他、職員の任命、管理責任等、広域連合長はじめその他の責任等についてはどのような検討がされてきているのか、この3点について説明をいただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 介護福祉課長。
介護福祉課長(上野法之君) まず補償額の算定についてでございますけれども、この件につきましては、過失割合、賠償額について鹿島荘が加入している施設賠償責任保険の保険会社及び保険会社の顧問弁護士と相談して、保険会社の算定基準である高齢者の交通死亡事故における任意保険の算定基準を準用して、計算をしてご遺族にご理解をいただいたものでございます。補償額につきましては、死亡慰謝料、逸失利益、葬儀費用、治療費など全て含めたものでございますが、内訳は死亡慰謝料として1,300万、逸失利益が約120万、葬儀費用が60万、治療費など約5万円ということで、合計が1,485万円ということでございます。それと、2点目の事故の防止策等の検討状況でございますけれども、現在、第3者委員による事故調査委員会を設置して検討を行っているところでございます。現在まで3回会議を開催してございますけれども、事故発生時の状況説明を行い、現地での調査、職員からの聞き取り調査などを行って、現在、原因、予防策等の検討等をしているところでございます。今後につきましては、事故調査委員会の報告に基づいて対応を検討して、改善をしていくところでございます。また、これとは別に鹿島荘としまして対応している部分につきましては、まず職員がヒヤリ・ハットの報告書を出して、改善をしていく、また共通の情報を得ていくということ、また、認知症の方に対する対応についての研修会に参加して、理解を深めると共に、対応について職員の資質向上を図っていくということでございます。また、施設面につきましては、現在ですけれども常時閉鎖の扉を開けたときには警報を発するブザーを取り付けるなどの対応をしてございます。今後でございますが、現在鹿島荘は改築工事中でございますが、この改築工事に併せまして、事故の防止策として窓のロックをダイヤル式の二重ロックを採用する、センサーを設置する、門扉の設置などを予定しているところでございます。現在の状況は以上でございます。
議長(大厩富義君) 所長。
所長(宮坂佳宏君) 3点目のご質問の職員の処分、あるいは管理責任の検討についてはどのようなことをということでお答えをしたいと思います。まず、この事故が発生したということについて事前に予兆、そういう兆しが判らなかったのかどうか、あるいはそれについてはどのような対応を執ったのかどうかという点について検討させていただき、また、広域連合に職員の懲戒委員会の設置などの例規がなかったことから、その規定を整備をし、構成する5市町村の副市町村長さんにその委員となっていただいて、この事故の原因などについて検討いただき、先ほど議員からお話がありましたように、鹿島荘の当時の所長について戒告という形での処分を行ったものでございます。また、その後において課題として把握されていた内容の一部でございますが、鹿島荘としての組織形態をきちんと整備しなければならないというようなこと、あるいは号令をかける人間はどこからの号令になるのか、組織の見直し、あるいは次長制度の導入などについて検討をしてきております。また今後につきましても、その管理運営についての課題については、職員との話し合いも今まで続けてきておりますけれども、引き続き検討・研究をしてまいりたいと考えております。以上です。
議長(大厩富義君) 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 1点目は広域連合長自身の任命責任とか、こういう問題については、今、説明のあった副市町村長の検討委員会等ではできないわけでして、やはり第三者的な機関等に依頼をして、こういったケースでの懲戒処分等については検討を依頼すべきだと思うのですけれども、内部の職員等ではできないと思います。こういったことを今後検討されるかどうか、広域連合長の考えを伺いたいと思います。もう1点目につきましては、鹿島荘の関係、正職員と臨時職員の比率等も説明をいただきたいですが、正職員の数が非常に少ない、臨時職員についても入れ替わりが非常に激しいようなこと、また所長につきましても早期退職等の職員が所長に就くというような形で、そういった点での管理体制というものが、充分に責任を持てる体制ではなったのではないか、こういうような指摘も私は伺っているところであります。こういった点につきましても、やはり総合的に、客観的に検討していく必要が、今あるのではないかというように思いますけれども、こういった観点からの検討等はどのようにされているのか再度説明をいただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 広域連合長。
広域連合長(牛越徹君) 今回の鹿島荘の事故につきましては、まず職員の処分は所長の処分など既に必要なことは行っていますが、広域連合長など理事者の責任についてはどうかということについてでございます。今回の事故の発生原因については、先ほど来答弁申しあげていますように、施設利用者事故調査委員会におきまして調査を継続しているところでございます。これには外部の、広域連合職員以外の方も委員に入っていただき検討しているところでございます。そうした中において現在、事故の発生原因について特定する最終的な結論が出ているわけではありませんが、現在までの検討の中では施設の設置そのものに起因する要素というものがあるという指摘は、現在のところ受けているというわけではありません。そうした中で最終的に施設の設置そのものに要因があるというような結論になれば、それ相応の設置者としての責任について検討することになってくるものと考えております。また、今後の施設の管理のあり方については、まず、ハードの面では現在改築を進めております新しい施設が完成した折には、従来とは違った安全対策を含めた対応が可能になってくるものと考えます。また、それを運営するソフト面、職員の配置等につきましては、まず1つは服務規程などについて明確にし、組織についても明確に改めてきております。なお、議員のご指摘のように、嘱託職員であるから十分な責任、職責が果たせていないのではないかという指摘につきましては、これは身分上、嘱託であれ常勤的な雇用であれ、やはり職務については権限と責任を与えられ、明確になっているわけでございますので、これらが明確に果たされれば、大きな事故につながることはないものと考えております。しかしながら、なお安全な施設の運営につきましては、随時検討をしていきたいと考えているところでございます。以上でございます。
議長(大厩富義君) 他にありませんか。
 お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。これより採決を行います。
 議案第21号を原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
   (起立全員)
議長(大厩富義君) 起立全員であります。よって、議案第21号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第22号「財産の取得について」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 消防長。
   〔消防長(栗林伸夫君)登壇〕
消防長(栗林伸夫君) ただいま議題となりました議案第22号連合財産の取得についての提案理由の説明を申しあげます。地方自治法第96条第1項第8号、並びに北アルプス広域連合の事務所の所在する市町村の例によるものとする条例による大町市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得または処分に関する条例第3条の規定により、予定価格2千万以上の財産の取得について議会の議決を求めるものでございます。お配りしました議案説明資料も併せてご覧ください。今回取得する財産は、災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車1台、納入場所は北アルプス広域北部消防署でございます。契約の方法は指名競争入札による契約で、21社を指名いたしました。去る6月18日に入札を行い、11社が応札をし、大町市常盤6906番地、日産プリンス松本販売株式会社大町店、大町店長中村勉が、44,782,500円で落札いたしましたので、当該事業者を相手方として契約を締結するものであります。現在北部消防署で配備の車両は、平成2年に導入したものであり、22年が経過し、性能の低下や部品の交換に苦慮しておりました。よって、今回更新をするものであります。計画車両は四輪駆動車で、1,500リットルの水を積載しております。また、水だけよりも高い消火能力を持つ圧縮空気泡消化装置を搭載しており、少ない水で効率の良い消火活動が可能となります。以上説明を申しあげましたが、ご審議の上ご可決くださりますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 入札経過書を見させていただきますと、この入札には全部で21社応募がありましたが、実際に入札には11社ということで、残りは辞退ということになっております。この内訳ですけれども、落札業者については落札率が99.6パーセント、それ以外の入札業者は全て100パーセントを上回っているというような入札結果になっております。正直、普通の入札経過から見ると、この数字というのは、かなり私は異常に思いました。通常、こんなに高率な、100パーセント超えるような入札率というのはそうざらには出てこないけれども、今回は全11社のうち落札業者1社が99.6パーセントですが、それ以外の10社は全て100パーセント超える落札率というような結果になっております。それから地元業者への貢献という点では、地元業者の中で自由な競争入札が行われて、地元に受注が行われるということも、こういう経済情勢の中で配慮しなければいけないというふうに私は考えて、そういう視点でも見てみたんですけれども、地元業者が落札業者以外で6社応札しておりますが、全部入札を辞退しております。その理由ですけれども、物品を取り扱っていない、またはその業務を行っていないためという理由が4社、それから消防車種5.5トン級を取り扱っていないという業者が1社、こういう結果になっております。このような内容から見ますと、私は、この仕様書の設定というのが、いわゆる自由な競争入札を妨げる原因となっているのではないかと疑問に感じたわけですけれども、ここで伺いたいのは、入札担当者が、こういう入札結果について妥当な結果であったというふうに評価しているのかどうか、それから仕様書の設定について、こういう結果では若干問題があったのではないかというふうに私は思いますが、その点についてはどんな見解をお持ちか説明をいただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 消防長。
消防長(栗林伸夫君) 入札につきましては、11社によります入札の結果で、1回で落札し、設定価格を下回った業者は1社でございました。落札率が高くなった理由でございますが、入札において私どもの設定した額と実勢価格にほとんど相違がなかったことから、設定額ギリギリラインの落札となり、落札率が高くなったと考えております。また、予算要求にあたりましては、県内の近年導入した本部に仕様書等の問い合わせをし、また、以前大町署で購入いたしました際のデータ等を参考といたしまして、私どもで仕様書等を作成し、予算額を設定いたしました。競争原理が働いていなかったのではないかというご指摘ですが、11社が入札参加しておりますし、競争原理においては働いたと理解してございます。
議長(大厩富義君) 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 客観的に見て、こういった結果を見れば一般的には見た者は疑問に思う、こういう結果だと思います。1つは、入札した業者以外が全部いわゆる大町商圏以外の業者ということで、この辺も不思議な結果だと私は受け止めています。1つは今後の仕様書の協定では、例えば泡放射器を設置できない自動車メーカーが、他の業者ができないかというとそんなことはないと思いますし、それから、5.5トン級の車両を揃えられないような他のメーカーがあるのかどうかと、こういった点でも素朴な疑問が出てくるわけです。やはりそういった設定を外して、能力だけをきちんと指定して、自由な競争の環境を作るということは可能ではなかったかと私は思うのですけれども、今後においてそういった改善の方向とか方策について、何か検討する余地があるのであれば、説明をいただきたいと思いますが。
議長(大厩富義君) 消防本部総務課長。
消防本部総務課長(倉科孝志君) 今回の仕様書に関するものでございますけれども、今回は国の緊急消防援助隊の車両登録をする関係上、それに合わせた仕様書となっております。プラス、私どもの必要なものを乗せたもので、管内5市町村に消防ポンプ自動車として入札願いが出されております業者21社を指名したものでございます。議員ご質問の市内の業者が少ないのではないかということでございますけれども、これにつきましては、私ども、あらかじめ調査をしなかったことから、全ての業者に入札のお願いをしたものでございますけれども、残念ながら各車両の対応ができなかったと思っております。今後につきましては、そういった緊急消防援助隊の登録をしない車両につきましてはなるべく仕様書等におきまして、地元の業者関係が使えるようなものにしていきたいと考えております。以上です。
議長(大厩富義君) 他にご質問ありませんか。服部議員、よろしいですか。
 お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。これより採決を行います。
 議案第22号を原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、議案第22号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第23号「北アルプス広域連合葬祭場設置及び管理に関する条例の制定について」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
   〔所長(宮坂佳宏君)登壇〕
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、議案第23号北アルプス広域連合葬祭場設置及び管理に関する条例について、提案理由の説明を申しあげます。お配りをしてあります議案説明資料も併せてご覧ください。
 今回の改正は、広域葬祭場に指定管理者制度を導入することにより、指定管理料の上限を設定することで、市町村負担金を一定額に抑えること、使用料から利用料とすることで、指定管理者の収入とすることができ、これまで広域連合で行っていた使用料の収納事務が不要となり効率化が図られる、また、民間に管理をお願いすることで、これまで曖昧であった業務について、明確にすることなどにより、条例上大幅な改正が必要となることから、全部改正を行うものでございます。
 それでは、主な改正点について、ご説明させていただきます。
 まず、これまで火葬場や葬祭場など表現が統一されていなかったことから、葬祭場に統一をさせていただき、条例名を「北アルプス広域連合葬祭場設置及び管理に関する条例」としております。
 第3条に利用時間及び休業時間を定めておりますが、これは、今までは条例施行規則で定めておりましたものを条例に移行したものであり、利用時間等についての変更はございません。
 第4条は、葬祭場で行う業務についてであり、第1号は市町村からの火葬許可が必要な死体等の火葬業務、その他、第2号から第4号までの業務を行うこととして、新たに明記をいたしております。
 第5条、第2項では、利用許可についてであり、これまで広域連合長が行っていたものを、市町村長に委任することができるものとしており、現在の事務処理の流れに沿った改正としております。
 第9条では使用料を利用料に読み替える改正を。
 第10条の損害賠償は、従来、規則にあったものを移したものでございます。
 第11条からは第13条は、指定管理者の関係になりますが、第11条第1項では、火葬場の管理は指定管理者に行わせるものとし、第2項ではその指定管理者の要件を定めております。
 第12条の指定管理者が行う業務では、第4条で定める火葬等の業務のほか、第1号から第3号の業務を行っていただくものでございます。
 第13条は、指定管理者による利用料の収受等の規定であり、葬祭場の利用料は、指定管理者の収入とし、第2項では、利用料の額については別表の料金を上限として、料金表以上の料金の徴収はできないものとしております。
 附則第1項では、施行期日を平成24年9月1日からとし、第11条から第13条の指定管理者に関する規定は、平成25年4月1日から施行するものでございます。
 第2項では、条例改正に伴う経過措置を定めております。
 第3項では、特に使用料から利用料へ変更することにより生ずる予算科目の組み替えについて、平成24年度中の読み替え規定を定めたものでございます。
 別表では、負担をいただく額の変更はなく、近年、事例がございます身体の一部を明文化しております。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案について、ご質疑はありませんか。
 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 来年の4月1日からの指定管理者移行を前提とした条例改正の部分も含まれております。1点質問したいのは、現行でも業務委託をして運営をしているわけですが、これを指定管理者にしなければいけない理由、それから改善される点、一方ではデメリットになる点等を行政内部で検討されている事項について説明をいただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 総務係長。
総務係長(宮本和紀君) それでは、指定管理者制度をなぜ導入しなくてはならないのかということでございますけれども、大和議員ご指摘のとおり、現在の葬祭場の運営につきましては、ほとんどの業務につきまして、業者委託をさせていただいている状況であります。指定管理者制度を導入することによりまして、民間業者の持つ運営のノウハウによりまして、更なる住民サービスの向上が期待できるというふうに考えております。また、事務の効率化の面では提案説明でもありましたとおり、使用料から利用料とすることで、指定管理者の収入とすることができ、これまで広域連合で行っていた使用料の収納業務が不要となります。現在、約15業者と委託により業務契約をしておりますけれども、それらの契約業務なども指定管理者1社と行えばよいといった形になり、事務の効率化が図られると考えております。また、葬祭場につきましては、人生の終焉を迎える場所であるということで、ご親族の方への接遇が最も重要な施設であるということも思っております。1業者で管理することによって統一的な管理が行えて、職員研修の充実などによって更なる住民サービスが期待できると考えているものであります。また、先ほどの指定管理料の関係でありますが、市町村負担金を一定額に抑えるといった効果があるのではないかと考えているところであります。デメリットにつきましては、特段ないといったふうに考えており、現在委託で行っておりますので、現状とさほど変わらないというふうに考えておりますので、デメリットについては生じないというふうに考えているところであります。以上です。
議長(大厩富義君) 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 大体説明を聞くとそういうお答えがあって、実際の運用では問題が出てくる、こういうケースが今までの経過の中でも、他の指定管理者制度でも多々あるわけでして、そういったことが起こらないような充分な説明と客観性を保ったものを受けたいというのが、聞く側の要望でありますけれども、具体的には現在の業務委託でどんな不都合があって、これが指定管理者ではどういう理由で改善されるのか、そういう明快な説明がないと、住民や私どもは中々理解し難いと、こういう点があるかと思います。そういう点で全てではないにしても、現状の業務委託で最も困っているのはこういう点だと、これが指定管理者に委託することで、こう改善されるんだというような事例がありましたら、特徴的なものを説明いただけるとありがたいと思います。
議長(大厩富義君) 総務係長。
総務係長(宮本和紀君) 直接的な事例ということではないのですが、これまで全て委託で行っているということで、施設の修繕等につきましても、広域連合の予算の範囲内でしか修繕等は行えないということになりますので、緊急の場合には補正予算等で予算をつけて修繕しなくてはならないといったことになりますが、指定管理者にすることによりまして、迅速な修繕等が行えるものと考えております。また、接遇につきましても、今まで、それぞれ直接住民の方と接する場所につきましては、2つの業者がそれぞれ入って対応させていただいておりますけれども、1つの業者になることで統一的に住民サービス、接遇ができるものと考えております。以上です。
議長(大厩富義君) 大和幸久議員。
5番(大和幸久君) 例えば施設の補修費用でも、今までの管理者の例を見ると、大体10万円から20万円の限度額の中で、それ以下のものは業者が独自にできますけれども、それを超えるものは設置者の費用負担というものが通常でありまして、この場合には設置者の予算相談等で迅速にできないケースが十分考えられると思うのですが、そういった点が良いようでそれほど改善ができない面ではないかと私は思います。そういった点を今後どう改善していくのか、重要な課題となります。もう1点非常に大事な事は、やはり指定管理者制度は、色々な他の事例でも問題が出てきておりますけれども、こういった事例を参考に、広域連合で行う指定管理者について、今後、今までの事例、失敗の経験に学んで、どんな対応ができるのか、私は第三者を入れた、客観的な審査機関等を常設してきちんと評価をする、また、行政担当者の評価もそういった専門家を交えた第三者機関が検証・評価をできるような体制を作る、こういうことが非常に大事ではないかと思いますけれども、そういった体制については今後検討される余地があるのかどうか、説明をいただきたいと思います。
議長(大厩富義君) 所長。
所長(宮坂佳宏君) 先ほどの総務係長の答弁に補足をさせていただきます。現在、火葬炉周り、火葬炉を操作する、あるいは収骨などの業務については、株式会社五輪という会社にお願いをしております。それから、施設の窓口あるいは施設の管理・清掃等についてはシルバー人材センターにお願いをしております。シルバー人材センターサイドからのことで言いますと、シルバー人材センターは委託者からの指示を受けて仕事をするという形でございますので、施設の修繕あるいは草刈り、除雪などについて、一定程度広域連合に打診をし、了解を受けた上でなければ動けないというような、時間的な差が生じてくるというような課題が現在ございます。そういうようなこともシルバー人材センターの方からは指摘をされているところでございまして、それが指定管理者として、そこに責任者を置いていただくという形になれば、その責任者の判断でタイムリーな動きができるというようなことが、改善策の1つとしてあるのではないかと考えております。それから、今ご質問いただきました、問題が出てきている事例というようなおっしゃり方でございますけれども、私どもはこの条例に基づいて指定管理者を導入するとして、やはり同じように公の施設の選定審査会の設置をし、どの業者にお願いをするかを決めていただくと共に、年度評価、あるいは契約期間の評価などを、選定審査会の識見を有する者を含む第三者に評価をしていただくような形での、今、議員の指摘での第三者による事業評価というものは、そのような取組をすることを予定しているものでございます。以上です。
議長(大厩富義君) 他に質疑のある方おりませんでしょうか。
 和田俊彦議員。
4番(和田俊彦君) 指定管理者の方に移行するということですが、1つお聞きしておきたいのですが、民間の会社に委託するということは私も理解できるのですけれども、1つ考えていただきたいのは、その指定管理事業者が何らかの理由で、運営の継続を行えなくなるというような緊急事態を想定しているかということ、それから、契約がほとんど指定管理者の方でなされるということなので、そういった場合、緊急避難的に広域連合側でもって運営をすることができるのかということをお聞きしたいと思います。この施設は観光施設やそういうものと違いまして、これが使えなくなるということは、非常に地域住民の皆さんにとって大変なことだと思いますので、この辺りの緊急時の対応についてはどのように考えているのか教えてください。
議長(大厩富義君) 答弁を求めます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) 議員ご指摘のようなことを私共も危惧したところでございます。指定管理者が、あるとき施設の運営ができなくなったらどうするのかということは危惧したところでございまして、やはり、指定管理者制度を導入している他の県内の火葬場にも考え方を照会したりしているところでございます。そのような中で考えられる検討につきましては、指定管理者が雇用した運営に関わる人材についてを、指定管理者がもし事業ができないと言う事になれば、そのような人材を活用して直営での運営に速やかに切り替えるということを他の広域連合等では検討されているということもお聞きしましたので、そのようなことも参考にさせていただきたいと考えております。また、契約行為についての緊急避難的なことということでございますけれども、指定管理者との一定の契約に基づいた行為でございますので、それを更にバックアップすることがどこまでできるかということが非常に大きな課題であると考えます。
議長(大厩富義君) 和田俊彦議員。
4番(和田俊彦君) 業者と広域連合が指定管理業務の契約を行うときに、できれば業者が運営の続行が不可能になった場合には、広域連合が直ちに代行できるような、例えばそういうような文章が盛り込めるのであれば、そのようなことも是非検討していただきたいと思いますが、いかがですか。
議長(大厩富義君) 総務係長。
総務係長(宮本和紀君) 議員ご指摘の指定管理者の関係につきましては、条例の中で指定管理者が運営できない場合には、広域連合で運営することになるとなっておりますので、条例上におきまして、広域連合で運営しなくてはならないことになります。もし指定管理者の方が運営できなくなった場合には直営で運営することになりますので、よろしくお願いしたいと思います。以上です。
議長(大厩富義君) 他にありませんか。
 平林英市議員。
3番(平林英市君) 先ほどの答弁の中で少し気にかかることがあったのですけれども、例えば、指定管理者制度にした場合の修繕の問題ですけれども、今の現状で言えば、施設の修繕は広域の予算内でしかできないということで、指定管理者にすると大幅に修繕の改善ができるような、そういう答弁があったんですけれども、そういうことはあり得ることですか。例えば大きな修繕の場合などは、広域の予算内で行わなければならないのではないですか。その辺がよく判らないです。
議長(大厩富義君) 所長。
所長(宮坂佳宏君) 補足で説明をさせていただきます。当広域葬祭場につきましては、年間に利用者の方からご負担をいただく額が1,400万円ほど使用料収入として見込めるというものでございますが、これは火葬について大人の場合ですと1体20,000円の料金を負担していただいておりますが、年間の運営にかかる費用というのは約3,000万円ほどになります。ですので、20,000円の負担をいただきますけれども、実際にかかる1体当たりの火葬を行うのに必要な費用というのは、約50,000円から60,000円かかるというのが実際でございます。当然、広域連合としてはその不足分として指定管理料を検討しなければならないということになります。その指定管理料の中に、火葬場につきましては平成14年から10年間広域連合が運営をしてきたという実績、あるいはどういう修繕が必要であったかというデータがございます。そのようなことから、その指定管理料の中に、一定額の修繕料は見込んだ額で指定管理料をお支払いするような相手との契約ということにし、その額の範囲内での修繕はタイムリーにやってくださいというようなことでございます。それから、大規模な、例えば何百万もかかるような修繕というものについては、当然これは所有者である広域連合が予算措置をして修理をしなければならないというものでございます。誤解を招く恐れがありますので再度申しあげますが、修繕を迅速に行ってもらう費用は、一定額を指定管理料の中で算定をさせていただく、大きなものについては直営で、実際に所有者である広域連合が行う、そういうような組み立てで行うものでございます。
議長(大厩富義君) よろしいですか。他にありませんか。
 お諮りいたします。この辺で質疑を終結することにご異議ありませんか。
   (「異議なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) ご異議なしと認めます。よって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
 これより採決を行います。議案第23号を原案のとおり可決することに賛成の方の起立を求めます。
   (起立全員)
議長(大厩富義君) 起立全員であります。よって、議案第23号は原案のとおり可決されました。
 次に、議案第24号「平成24年度北アルプス広域連合一般会計補正予算(第3号)」を議題とし、提案理由の説明を求めます。
 所長。
所長(宮坂佳宏君) ただいま議題となりました、議案第24号北アルプス広域連合一般会計補正予算第3号について、提案理由の説明を申しあげます。
 第1条でございますが、歳入歳出予算の総額にそれぞれ1,685万円を追加し、総額を21億2,830万6千円とするものでございます。
 第2項、第1表、歳入歳出予算補正につきましては、2ページ、3ページに記載してありますが、個別に説明をさせていただきます。
 8ページ、9ページの歳入をご覧ください。款1、項1、目1市町村負担金200万円の増は、鹿島荘運営費の増額であります。
 款7、項3、目1雑入1,485万円の増は、鹿島荘における死亡事故に係る施設賠償保険金であります。
 10ページ、11ページの歳出をご覧ください。款2、項1、目1一般管理費7万1千円の増は、指定管理者制度導入にあたり選定審査会を設置するための費用でございます。広域連合のみで新たな委員を委嘱するには施設数も少ないことから、大町市の選定審査会委員8名のうち、行政職員3名を除く、見識を有する者5名の委員については、広域連合の選定審査会の委員も兼ねていただくことを考えており、その5名分の委員報酬であり、2回分を見込んでおります。
 款3、項1、目2鹿島荘一般管理費1,690万9千円の増は、鹿島荘改築事業での居室棟への入居引越が当初予定しておりました7月から、工程の遅れにより現在3か月程の遅れを生じており、引越しが9月下旬から10月上旬の入居を予定しております。それに関わる需用費から使用料及び賃借料の合計205万9千円を、この間の分室経費等を増額するものであります。
 節22補償補填及び賠償金1,485万円は、鹿島荘死亡事故に係る賠償金であります。
 目3鹿島荘事業費では、需用費では工程遅延による経費を増額とする一方、入居を見込んでいました鹿島荘本館居室棟での鹿島荘運営経費を減額しております。
 その結果として、款8予備費では13万円を減じております。
 以上、ご説明申しあげましたが、ご審議のうえ、ご可決賜りますようお願い申しあげます。
議長(大厩富義君) 説明が終わりました。本案についてご質疑はありませんか。
   (「なし」と呼ぶ者あり)
議長(大厩富義君) 質疑がありませんので、これをもって質疑を終結いたします。
 討論はありませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
議長(大厩富義君) 討論なしと認めます。
 これより採決を行います。議案第24号を原案のとおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
   (挙手全員)
議長(大厩富義君) 挙手全員であります。よって、議案第24号は、原案のとおり可決されました。
 以上をもって、本7月臨時会に付議されました案件は、すべて終了いたしました。
 ここで、広域連合長のあいさつを受けることといたします。
 広域連合長。
   〔広域連合長(牛越徹君)登壇〕
広域連合長(牛越徹君) 広域連合議会7月臨時会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申しあげます。
 ただ今は、ご提案申しあげました議案につきまして、慎重なるご審議をいただき、ご議決を賜りましたことに、厚く御礼を申しあげます。
 さて、今月27日、日本時間では28日から、世紀の祭典とも呼ばれるオリンピックが、イギリスのロンドンを開催地として開かれ、引き続き、パラリンピックロンドン大会も8月29日から開催されます。
 連日、各国選手の熱い戦いが繰り広げられますが、とりわけ日本選手の活躍が、私たちに大きな感動と勇気を与えてくれることを期待しております。また、平和の祭典でありますオリンピックを通じて、国際交流が、相互理解と世界平和に大きく寄与することを願って止みません。
 これから本格的な夏を迎え、暑い日々が続きますが、議員各位におかれましては、くれぐれも健康にご留意いただき、ご活躍いただきますようお祈り申しあげまして、閉会にあたりましてのごあいさつといたします。
 誠にありがとうございました。
議長(大厩富義君) 以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。議員各位のご協力に感謝を申しあげます。
 これにて、北アルプス広域連合議会平成24年7月臨時会を閉会といたします。
 大変ご苦労さまでした。
閉会 午後11時10分
平成24年7月19日
議会議長 大厩富義

9番 服部久子

11番 平林寛也

■お問い合わせ■
・総務課総務係
(議会事務局)
電話:0261-22-6764
   
 


Copyright(C) Noth Alps wide area union All right reserved.
小谷村HPへ 白馬村HPへ 大町市HPへ 松川村HPへ 池田町HPへ