ダイヤル119
119番のしくみ
大北地域からの119番通報は、北アルプス広域消防本部の通信指令室で受付けしています。
119番を受けた通信指令員は、出動に必要な情報を聞いて、適応する部隊に出動指令を出します。
通報内容をお聞きしながら出動指令を出していますので、落ち着いて通信指令員から聞かれたことにお答え下さい。
聴覚及び音声言語に障がいをお持ちの方はこちらのページもご覧ください。
また、火災や事故現場でご自身が危険な場合は、安全な場所に移動してから通報をお願いします。
※SNSによる緊急通報には対応しておりません。
位置情報通知システム
平成26年2月から運用している「位置情報通知システム」とは、NTT加入電話・携帯電話・IP電話からの119番通報において、即座に通報場所が特定できるしくみです。
近年、携帯電話をはじめとする119番通報において、屋外からの通報や、観光客など土地勘のない方からの通報も増加傾向にあり、通報場所(位置)の迅速な特定が課題となっていました。
このシステムは、音声通話による聞き取りと同時に、通報者の位置情報を地図画面上に表示させることができます。
対象となる電話 | NTT加入電話(アナログ・ISDN) 携帯電話(docomo、au、SoftBank、Rakuten) IP電話(NTT東、KDDI、SoftBank、CTC)※050から始まるIP電話を除く |
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通知される情報 | NTT加入電話 電話番号+加入者住所+加入者氏名(取得操作による) 携帯電話 電話番号+位置情報(緯度経度、精度情報) IP電話 電話番号+加入者住所+加入者氏名 「184」を付した発信者番号非通知の場合は、通報者の位置情報が通知されません。 ただし、緊急に位置情報が必要であると判断した場合には、強制的に位置情報を取得することがあります。 |
携帯電話の位置情報の精度
携帯電話の位置情報の精度は、機種や電波の受信状況、位置情報機能の有無等の条件により、通知される位置情報に誤差が生じます。通報の際は、できるだけ位置情報機能を"ON"にしてください。
また、正確な通報場所(現場)を特定するため、住所や世帯主名、付近の目標物などもお聞きしますので、ご理解・ご協力をお願いします。
GPS機能別 | GPS機能あり(ON) | GPS機能なし(GPS機能OFF) | |
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測位方式 | GPS測位 | 複数基地局測位 | セルベース測位 |
測位方法 | 人工衛星から算出 | 3基以上の基地局から算出 | 単独の基地局から算出 |
イメージ図 | ![]() | ![]() | ![]() |
誤差範囲 | 数mから数十m | 数十mから数百m | 数百mから10km |
山岳地帯からの119番通報
登山など山岳地域において急病や事故に遭われた場合、場所によっては119番通報をすることができます。しかし、当本部の管轄地域は高山が多く、消防の救助隊・救急隊が現場に向かうのは非常に困難です。このため長野県警山岳救助隊や遭難対策協議会、警察ヘリコプターや防災ヘリコプターなどが対応することになります。
通報者と接触するまで長時間を要することが少なくありませんので、通報後は、指示があるまでその場を動かないようにしてください。また、通報に使用した携帯電話などは、折り返し連絡をとる場合がありますので使用を控えてください。
山岳地域での救助活動は天候に大きく左右されます。天候によってはヘリコプターや救助隊が近づけない場合もありますので、登山をされる時は十分な装備を心がけるとともに、最寄りの警察署に登山計画書を提出しましょう。
テレフォンCPR
病気や事故で人が倒れた状況のうち、呼びかけても反応が無く、呼吸も感じられないという場合があります。このような時は心肺停止が強く疑われ、一刻も早く応急手当を行う必要があります。119番通報においてこのような状況が疑われた場合、適切な応急手当ができるよう通信指令員から通報者に対して電話口頭指導を行っています。これがテレフォンCPRです。
テレフォンCPRでは、通信指令員が手順に沿って指導しますので、落ち着いて応急手当を行ってください。また、窒息に対する手当や、熱傷・出血に対する手当も指導いたしますので、困ったことがありましたら通信指令員に相談してください。
※CPR=心肺蘇生法(Cardio Pulmonary Resuscitation)
通信指令室からのお願い
1 通信指令員は、管轄地域の地理に精通するよう研究を重ねていますが、その地域出身の職員だけではありませんので、住所や目標物などはできるだけ詳しくお伝えください。また通行障害などもお伝え頂くと大変助かります。
2 テレフォンCPRなど応急手当の方法は可能な限りお伝えしますが、より迅速で的確な対応ができますよう、救命講習の受講をお勧めします。
3 状況によっては、折り返し情報をお聞きする場合があります。通報に使用した電話は、隊員が到着するまでできるだけ使用を控えてください。また携帯電話で通報するときは、移動により圏外になってしまう場合がありますので、山間地や山岳地域では特に注意が必要です。
4 局番なしの119番は緊急通報の専用回線ですので、通常のお問い合わせや事務連絡などは各署の一般回線を利用してください。
5 かけ間違いについて
指令員が119番の着信を受けても無言だったり、ワンコールで切れてしまうことがあります。折り返しの電話に応答して頂ける場合は間違いかどうか判明するのですが、応答がない場合は「言葉も出せないほど状態が悪い」 と判断し、救急車や消防車を出動させることがあります。もし、間違って119番にかけてしまった場合は無言で切らずに「間違えた。」とひとこと伝えて頂けると私たちも安心できますし、本当に救急車や消防車が必要な通報に対応できますのでご協力をお願いします。