北アルプス広域消防本部

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火災予防

住宅防火について

令和4年中の住宅火災の件数は総出火件数の3割ですが、住宅火災による死者数は総死者数の7割以上を占めており、ほとんどの死亡者が住宅火災によるものと言えます。また、住宅火災による死者のうち、65歳以上の高齢者の割合は8割を占め、さらに死者の発生経過では約4割が逃げ遅れによるものです。

このことからも住宅の防火対策がいかに大切かがおわかりいただけると思います。特に、逃げ遅れ対策に有効とされる住宅用火災警報器ですが、設置義務化から10年が経過し、設置されていても電池切れ等により、いざというときに作動しない場合もありますので、定期的な作動確認や機器の交換など、適切な維持管理を行うことが重要です。

住宅火災の件数、死者数

 

建物火災ではほとんどの方が住宅火災で亡くなり、その大半は高齢者です。

次に出火原因については次のとおりです。

原因別出火件数

 

火災は身近なものが原因で起きています。

死者の発生した住宅火災の主な原因は、たばこ、ストーブ、こんろです。これらの火災を起こさないために「4つの習慣・6つの対策」を心がけましょう。

4つの習慣

  • 寝たばこは絶対にしない、させない。
  • ストーブの周りに燃えやすいものを置かない。
  • こんろを使うときは火のそばを離れない。
  • コンセントはほこりを清掃し、不必要なプラグは抜く。
  • 6つの対策

  • ストーブやこんろ等は安全装置の付いた機器を使用する。
  • 住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する。
  • 部屋を整理整頓し、寝具、衣類及びカーテンは防炎品を使用する。
  • 消火器を設置し、使い方を確認しておく。
  • お年寄りや身体の不自由な人は、避難経路と避難方法を常に確保し、備えておく。
  • 防火防災訓練への参加、戸別訪問などにより地域ぐるみの防火対策を行う。
  • 火災原因別火災予防チェックシート

    タバコ ストーブ コンロ 電気器具 (ダウンロードしてお使いください)

    高齢者・身体の不自由な方の住宅防火

  • 普段から火を使う場所・電気製品の整理整頓をし、火の始末はしっかりしましょう。
  • 住宅の周りは整理整頓し放火されないように注意しましょう。
  • 緊急通報システムなどや緊急通報用FAXなどを活用しましょう。
  • 通報内容などを記入したカードなどを事前に電話のそばに準備しましょう。
  • 民生委員や地域ボランティアなど緊急時の協力体制をお願いしましょう。
  • 寝具やカーテンなどは防炎にし、住宅用火災警報器を設置しましょう。
  • 就寝は1階で寝るようにし、廊下などには物を置かないようにしましょう。
  • 火災が発生したら避難を第一に行ってください。また、付近に火災の発生を知らせましょう。
  • 付近で火災が発生した場合などは早目に避難の準備をし、安全なところに移動しましょう。
  • 地域の防災訓練などに参加し、知識や技術を習得しましょう。
  • 消火器の正しい使い方

    恐ろしい火災も火が小さなうちは十分に消火できます。早い段階で火災を発見できたら、消火器による初期消火を行い被害を最小限に抑えましょう。
    ここでは代表的な消火器具の「消火器」の使い方について見ていきます。

    1.消火器とは

    消火器には様々なタイプがありますが、代表的なものに粉末を放出するものと液体を放出するものがあります。大きさもいくつかあり消火能力と関係します。
    しかし、大きな消火器は重いため高齢者や女性には使いにくい場合があります。住宅用消火器は軽量でホースがないものもあり、赤色だけでなくカラフルなものがあります。(下の写真)
    また、エアゾール式の簡易タイプの消火器具もあり、殺虫剤スプレーのように使用できます。誰にでも使いやすく厨房のまわりなどに適しています。

    住宅用消火器

    2.消火器の使い方

    消火器は簡単な操作で使用できます。大まかには3動作で放射します。

    1.安全ピンを抜きます 2.ホースを火元に向けます 3.レバーを強く握ります
    ※ホースのないものは上記の2が省略されます
  • 消火器は炎ではなく、火元をねらって放射しましょう。
  • 放射の勢いで炎の吹き返しがありますので姿勢を低くしましょう。
  • 油鍋などに放射するときは、鍋などがひっくり返らないように注意して放射しましょう。
  • 火元からは1.5~2m離れて放射しましょう。
  • 消火器で消火できる目安は炎が天井に移るまでです。炎が天井に移ったら早期に避難しましょう。
  • 3.注意事項

    消火器は安全に使用できるよう作られていますが、より安全に使用するために次のことに注意しましょう。

  • 消火器の噴射は勢いがあるのでしっかり力を入れて持ちましょう。
  • 消火器の有効期限は5年又は8年で消火器により若干違います。手持ちの消火器をしっかり確認して適切に取り替えましょう。
  • 屋外などに置く場合はケースなどに入れましょう。そのまま放置すると容器の腐食などが生じて大変危険です。
  • 容器の腐食した消火器は爆発などの危険もありますので絶対に使用しないでください。容器の底の部分などにも腐食は生じますからしっかり確認しましょう。その場合は購入先か防災設備業者に相談をし、確実に廃棄してください。
  • 4.消火器の不適正取引に注意!!

    「消防署や役場などから来ました」などと偽って高額な消火器などを販売する悪質な業者がいます。消防署や役場などで消火器の斡旋をすることはありませんので、そのような業者が来た場合ははっきりと断りましょう。

    避難の方法

    火災から命を守るためには初期消火も必要ですが、炎が天井に届いてしまった場合や高齢者、子ども、身体が不自由な方などは避難することが何よりも大切です。
    しかし火災から発生する煙には有毒ガスなども含まれており大変危険です。それでは、安全に避難するにはどうしたらよいのか見ていきましょう。

    避難のポイント

  • 少しでも危ないと思ったら無理をせず直ぐに避難を開始してください。
  • 持ち物にはこだわらず直ぐに避難しましょう。
  • 一度避難したら二度と戻らないようにしましょう。
  • 火災の出ている部屋の戸は閉めて逃げましょう。煙の流出を抑えられます。
  • 普段から家の二方向に避難できるよう計画を立てましょう。
  • ハンカチやタオルなどを濡らして鼻と口を保護して逃げましょう。
  • 煙が垂れ込めてきたら、姿勢を低くして逃げましょう。
  • 完全に煙にまかれたときなどは透明なビニール袋などに空気を入れてから被ると、個人差はありますが1分間ほど呼吸ができます。
  • どうしても避難できないときは、入口の隙間に濡らした衣類やタオルなどを詰めて、窓から顔を出して救助を待ちましょう。このとき、大きな声を出して自分の存在を知らせましょう。
  • 避難の方法避難の方法避難の方法避難の方法

    放火を防ぐために

    平成8年以降、「放火」+「放火の疑い」は全国火災発生原因の第1位です。また、統計では深夜の放火が一番多くなっています。この許されない犯罪からあなたの大切な家を守るためには何をすればよいのでしょうか。

    戸建住宅はここが危ない!

  • 夜間でも洗濯物を屋外に出している。
  • 家の周囲にダンボールや雑誌束など燃えやすいものを置いてある。
  • 夜間は門灯や玄関灯を消していて周囲が暗い。
  • 塀や垣根で死角になる部分が多い。
  • 新聞紙や郵便物が玄関ポストなどにたまっている。
  • 自動車やバイクなどのカバーに難燃性のものを使用していない。
  • 物置や車庫の施錠がされていない。
  • 加えて、共同住宅はここが危ない!

  • 空き部屋が適切に管理されていない。
  • ごみ集積場に指定日前からゴミが置かれている。
  • 階段や廊下など誰でも入れる場所にダンボールや雑誌束などが置かれている。
  • 消防署からのお願い

    アルコールの取扱について

    手指の消毒等のため消毒用アルコールを使用する際には、火災予防上の注意事項に十分注意して取り扱ってください。詳しくはこちらのページをご覧ください。 新型コロナウイルス 感染防止の一環として、消毒用アルコールが流通していますが、危険物容器としての表示が適切にされていない例が見られます。
    詳しくは こちらの資料をご確認ください。 new

    ガソリンなどの容器詰め替え・運搬について

    セルフスタンドでのガソリンの容器への詰め替え(給油)は、自分で行うことはできません。詳しくはこちらのページをご覧ください。

    防ごう!住宅火災

    住宅火災が連続して発生しており、火の不始末による火災での死者も増加しています。
    家庭における火の取扱いには十分注意してください。

    救急車の適切な利用を!

    救急車の出動が増加の一途をたどっています。本当に必要な方のために安易な利用は避けましょう。
    詳しくはこちらのページをご覧ください。

    屋外での火気器具の使用は申請が必要です

    祭礼、縁日、花火大会、展示会等においてガスコンロやバーベキューコンロなどの対象火気器具を使用する露店、屋台等を開設する場合には、「届出」と「消火器の準備」が必要です。
    詳しくはこちらのページをご覧ください。

    防火対象物表示制度について

    防火対象物に係る表示制度において、表示基準適合施設を紹介しています。 詳しくはこちらのページをご覧ください。

    消火器の悪質販売に注意

    消防署では消火器の斡旋・販売・点検は行っていません。購入する際は、適正な価格であるか確認しましょう。

    アクセス

    消防本部・大町消防署

    長野県大町市大町4724-1
    TEL:0261-22-0119(代表)
    FAX:0261-23-4303
    消防本部総務課は2階です