感震ブレーカーを設置して、地震による住宅火災を防ぎましょう
大規模な地震では、建物の倒壊だけでなく、地震に伴う「電気火災」にも注意が必要です。
・地震による火災の過半数は電気が原因
過去の大規模地震では、電気を原因とした火災が多く発生しています。
平成7年の阪神・淡路大震災では約60%、平成23年の東日本大震災では約54%の火災が、電気に起因するものとされています。地震発生時には、電気機器の転倒や配線の損傷などによって火災が発生するほか、停電から電気が復旧した際に火災が発生する「通電火災」の危険もあります。
・地震による電気火災の事例
地震によって、住宅内では次のような電気火災が発生することがあります。
・配線が損傷し、ショートして出火する。
・白熱灯などが転倒・落下し、可燃物に接触して出火する。
・転倒・落下した可燃物が電気ストーブなどに接触して出火する。
・水槽が転倒し、水槽用ヒーターが可燃物に接触して出火する。
・水槽の水がコンセントなどにかかり、出火する。
・停電後、電気が復旧した際に、損傷した配線や転倒した電気機器などから出火する。
地震に起因して発生する電気火災例

・「感震ブレーカー」をご存じですか?
地震による住宅内の電気火災対策として有効なのが「感震ブレーカー」です。感震ブレーカーは、一定以上の揺れを感知すると、自動的に電気を遮断する装置です。
地震発生後、自分でブレーカーを切ることも有効ですが、外出中で不在の場合や、大きな揺れによる混乱ですぐにブレーカーを切ることができない場合もあります。 感震ブレーカーを設置しておくことで、このような場合でも電気を自動的に遮断し、電気機器などからの出火や通電火災の防止につながります。
感震ブレーカーは赤枠内の火災に対して有効です。

・感震ブレーカーの主な種類
・分電盤タイプ(内蔵型)
分電盤に内蔵されたセンサーが地震の揺れを感知し、ブレーカーを作動させて電気を遮断します。
設置には、電気工事の有資格者による工事が必要です。

・分電盤タイプ(後付型)
既存の分電盤に感震機能を後付けするタイプです。センサーが揺れを感知すると、ブレーカーを作動させて電気を遮断します。
設置には、電気工事の有資格者による工事が必要です。

・コンセントタイプ(タップ型・埋込型)
コンセント単位で電気を遮断するタイプです。
タップ型は、揺れを感知するセンサー付きのタップをコンセントに差し込んで使用します。埋込型は、コンセント自体に感震機能を備えたもので、設置には電気工事の有資格者による工事が必要です。

・簡易タイプ
ばねの作動やおもりの落下などを利用して、ブレーカーを切り、電気を遮断するタイプです。一般的に電気工事は不要で、比較的簡単に取り付けることができます。

※分電盤の形状や設置状況によっては、取り付けできない製品があります。設置する際は、製品の仕様や使用方法を十分に確認してください。
・感震ブレーカーの性能評価
感震ブレーカーは地震による電気火災から住宅や命を守るために設置するものです。感震ブレーカー等の性能評価ガイドラインに基づく認証・推奨を受けているものをご使用ください。
認証・推奨を受けているものには以下の認証マーク又は推奨マークが付されています。

・感震ブレーカーを設置する際の注意事項
感震ブレーカーが作動すると、住宅内の電気が遮断される場合があります。設置する際は、停電に備えた対策も併せて行いましょう。
・生命の維持に直結する医療用機器を使用している場合は、停電時にも使用できるバッテリーなどの非常用電源を確保してください。
・夜間の避難に備え、停電時に自動点灯する足元灯や懐中電灯などを準備しましょう。
・定期的に作動状況を確認しましょう。
・感震ブレーカーと併せて行いたい地震火災対策
感震ブレーカーの設置だけでなく、日頃から次の対策を行うことも大切です。
・住宅の耐震性を確保する。
・家具や家電製品の転倒・落下防止対策を行う。
・電気ストーブなどの電熱機器の周囲を整理整頓し、燃えやすいものを置かない。
・停電が復旧した際は、電気機器や配線に異常がないことを確認してから使用する。
地震火災は「事前の備え」が重要です
・地震はいつ発生するか分かりません。
大きな地震が発生した際、自宅にいるとは限らず、すぐにブレーカーを切ることができない場合もあります。
地震による電気火災から大切な命や住まいを守るため、この機会にご家庭の地震火災対策を確認し、感震ブレーカーの設置を検討しましょう。
北アルプス広域消防本部 総務課予防係
【電話】0261-22-0166(平日8:30~17:15)
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